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コンフィデンシャル/共助 【2017年・韓国映画】U-NEXT 見放題 [シネマクラブ]

アメリカドルの偽札を製造する北朝鮮の工場を捜索中に、将校の裏切りにより
妻と部下を殺された北朝鮮の検閲員(刑事)イム・チョルリョンが、北朝鮮の
警察幹部の命令で、偽ドル製造用の銅板を持って、部下と共にソウルに逃げた
将校=チャ・ギソンを追ってソウルに向かい、韓国の刑事カン・ジンテと共助
捜査を行うというのがメインストーリーです。



北朝鮮の刑事、イム・チョルリョン役をヒョンビン。
ルックスはあくまでもカッコよく、敵と戦えばトイレットペーパーでも武器に
変えてしまう強者であり、射撃の腕も超一流のエリートです。
妻と部下が殺されたのは自分のせいだと一人で抱え込む姿に哀愁が漂います。


それに対して韓国の刑事、カン・ジンテ役を演じるのはユ・ヘジン。
ルックスは映画の中の奥さんから破壊的と言われるレベル、敵と戦えば刃物で
刺されて怪我をし、分解された拳銃を組み立てることも出来ないドン臭さ。
でも、奥さんと娘に安月給をなじられながらも、義妹を居候させる人の良さ。



そんな両極端の刑事が合同捜査をするのですから、最初は全くかみ合わなくて
双方の粗探しをしていますが、お互いの境遇を知ることで理解し合い、最後の
20分間は文字通りの「共助」になって映画は終わります。

北朝鮮の政治的な部分は極力排されて、それぞれに思惑を持ちながら共通の敵
を倒すために協力をする様子が描かれていて二時間集中できる映画でした。



「愛の不時着」で、2020年の人気者になったヒョンビンですが、エリートの
役柄がこれだけ自然にできる俳優はそんなにはいないでしょう。



ユ・ヘジンは基本的にはコメディ系の人ですが「スパイな奴ら」では、冷酷な
北朝鮮の幹部工作員、「ベテラン」では親の庇護の下でやりたい放題の財閥の
バカ息子を支える財閥の役員、そして「タクシー運転手」では軍による民間人
虐殺を国際社会に告発しようとするドイツ人記者に協力するタクシーの運転手
など、どんな役でも器用にこなす俳優だからこそ出来た演技だと思います。

この映画の監督キム・ソンフンは、一年後にヒョンビンを主役にして、ゾンビ
が宮廷を乗っ取ろうと画策する「王宮の夜鬼」を作っていますから、お互いに
相通じるものがあったのかも知れません。


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