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睡眠時間6時間以下は認知症のリスクが高くなる [健康・医療]

一般的な見方として人は年齢を重ねるにつれて睡眠時間が短くなり、子供とか
若い人は睡眠時間を多くとることが重要だと考えられているように思いますが
実は中高年の人ほど睡眠時間を長くしないと、認知症のリスクが高くなること
という研究結果が科学誌ネイチャーで発表されました。



大体、歳を重ねてくると早寝早起きの傾向が出てきて、20時ぐらいに寝て5時
ぐらいに起きて、天気が良ければ散歩に出かけるのが日課、というのが一般的
な高齢者の生活サイクルだと考えている人は多いかと思いますが、このような
生活だとして睡眠時間は9時間ぐらいあるので、健康的だと言えます。


でも、実際には趣味の多様化やストリーミングビデオ(去年からはコロナ禍の
影響で契約者が大幅に増えたみたいですね)の普及によって、中高年の人達も
夜更かしする人が増えて、定年退職後、悠々自適で暮らしている人の場合には
睡眠時間が少ない人も多いかと思います。

そこで研究結果なんですが、50歳と60歳の年齢層の人、8,000人の追跡調査を
行ったところ睡眠時間が6時間以下の人は、睡眠時間7時間の人と比べて認知症
の発症リスクが高くなり、数値にして約30%の増加率になるようです。

子供は寝ないとバカになるとか、子供の頃に散々言われ、親から早く寝なさい
言われた覚えのある人も少なくないかと思いますが、ところが実際に早く寝て
睡眠時間を確保しなければいけないのは50歳、60歳、70歳の中高年とされる
年齢の人で、睡眠時間を確保することは、脳の正常な機能を保つために重要で
認知症で、脳内に蓄積される有害なたんぱく質を取り除くためにも重要なこと
だと考えられているということで、7時間以上寝る人が100人、認知症になる
としたら、6時間以下の人は130人が認知症になるわけです。

実際のところ、自分自身の親が認知症になっても本人はあまり困っていないと
いうか、認知症は自覚が無いので自分は普通のことをしていると思いながらも
実際には日常生活の不具合が頻発するわけで、介護をする側と介護をされる側
の認識が大きく違うのが最大の不幸だと感じています。



ということで、可能な限り認知症にはならないようにしたいものですが、残念
なことに認知症を治す薬が出てくることは、現在も今後も期待薄です。

そうであるならば、少しでもリスクを減らしたいということで認知症に関する
情報を見つけると興味津々で医学書とか科学誌などを読んだりするので、寝る
時間が短くなってリスクを高めていることに気付きました。

眠くならないとか、眠りが浅くてすぐに目が覚めて、その後は妙に頭が冴えて
特に仕事や日常生活の小さな考え事をして、更に寝られないという睡眠障害の
症状は、認知症よりもずっと前に現れるので、睡眠障害が疑わしいようならば
7時間以上の睡眠がとれるように専門医に相談した方が良いかも知れません。

やっぱり睡眠は大事なんですね。


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