普段からそんなに悩み多き人ではないわけですが、会社という閉ざされた社会
の中で仕事をしていると、自分の意思・感情だけではどうにもならないことも
あったりするわけで、時には理屈を超えた部分でなんとかしたいと思うことも
無いわけではありません。そして、誰しもそんな同じ思いを持つことがあると
思いますが、いかがなものでしょう。
でも、そのまま感情のおもむくままに行動してしまったら、一つのムラである
会社という社会組織の中では生きていけなくなってしまうのが現実で、村八分
という集団いじめというか、村の掟を守れなければ村から出て行け的な攻撃を
受けるので、出る杭になるのも簡単なことではありませんよね。
ましてや経済はどん底状態、政治も崩壊しているこの国で自分の道を真っ直ぐ
に進むということは組織の中で浮いてしまうことを覚悟しなければ無理なこと
わざわざ冷たい風の中で薄氷の上を歩いて向こう岸に渡る必要はないだろうと
自問自答する以前に諦めてしまうのが普通の感性でしょう。
でも、ただ流されるだけで生きていて、一度きりの人生として満足なのか?と
なにかの弾みで考えてしまうこともあるのが、中途半端に知恵と思考能力など
を持ってしまったがための人間としての試練というか因業みたいなものであり
ただ流されるだけでなく踏ん張りどころでは、自分の力を全てを出し切るのか
逆に他力本願に舵を切り、力を持った者にすり寄り、能ある豚がヘソを隠して
粛々と逆らわずに生きていくという道もありますが、これまた別の意味で忍耐
という言葉を絵に描いたような辛抱が必要になりそうです。
どうしても立たずにいられない時、そんな時は誰にでもあると思います。
ダメ元で立ちあがった時に、座していた時には見えなかった高さから広い世界
を見られることに気付いて、過酷な条件の中で立ちあがった自分自身を褒めて
あげたいと思った時、そして、立ち上がる勇気を与えて欲しいと思った時には
中島みゆきさんの歌を聴いています。
結果としては「時代」に帰結するわけですが、その前の段階でなんとかしたい
と考えるわけで、そんな時の中島みゆきさんの歌は宣教師の説教や、坊さんの
説法以上に説得力があり、力を与えてくれると感じています。