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大森一樹監督が白血病で死去 [シネマクラブ]

ゴジラ作品の中でも、特に傑作だと評価する人が多い「ゴジラvsビオランテ」
「ゴジラvsキングギドラ」の監督だった大森一樹さんが亡くなりました。





元々、大森監督を知ったのはデビュー作の「オレンジロード急行」でした。
申し訳ないんですが、内容は全く覚えていなくて、観客の入りも全くふるわず
監督は押し入れに籠って泣いていたという話が、同世代の監督から漏れていた
記憶があります。(大林宣彦監督だったような気がします。)


その後、自分自身が医大卒の医師でもある経歴を生かして撮影された医大生の
成長を描いた「ヒポクラテスたち」で各映画賞を受賞して、興行的にも及第点
となり、本格的な創作活動に入り、同世代の若手監督(長谷川和彦・石井聰亙
井筒和幸・池田敏春・黒沢清・相米慎二・高橋伴明・根岸吉太郎・大森一樹)
と一緒にディレクターズ・カンパニーという会社を作っています。
※大森一樹監督自身は、この会社で映画は撮っていませんけどね。

吉川晃司のデビュー作「すかんぴんウォーク」というアイドル映画も、なにか
別の映画と併映(若かりし頃は邦画は大体二本立てでした。)されていたので
観ましたが、特に思い入れはありません。

前述した「ゴジラvsビオランテ」(公募された原案に基づいて脚本を書いた上
監督として撮っています。)と「ボクが病気になった理由」を観て、大森監督
の映画が好きになり、それなりにその後の作品は観ていました。



ご自身のインタビューなどによれば、ゴジラのキャラクターの中ではモスラに
愛着があるようなんですが、「ゴジラvsモスラ」の脚本は書きながら、演出は
大河原孝夫監督(「ゴジラvsメカゴジラ」「ゴジラvsデストロイア」など)に
引き継がれて残念だったような話をしていました。

まだ70歳ですから、映画監督としては引退する年齢ではありませんが、唐突に
亡くなってしまった感じで、ご本人はやり残したことがあるかも知れません。

大森一樹監督のご冥福をお祈りします。


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