おうし座流星群は、9月から12月が活動期に当たり、その中でも10月、11月が
もっとも活発に流星が見えるのですが、さらに7年周期で火球(流星の中でも
特に大きく目立つ流星)が著しく増加するのが今年、2022年なんですね。
その7年周期の中で、もっとも多くのダスト=星屑が地球の大気圏に降り注ぐ
日のことを極大日と呼びますが、それが今日、11月6日になるわけです。
※ 北群は11月13日で、月が小さくなるので何群よりも観察はしやすいと予想
されているので、チャンスは二回あります。
夏の夜空に流星を降らす「しし座流星群」、秋から冬にかけて、空気が澄んで
いることで観察条件が良い時期に出現する「オリオン座流星群」が有名ですが
極大期にあたる時期は「おうし座流星群」も一時間当たり5-10個ぐらいは観察
可能ではないかと予測されています。
南群の極大日は、6日の夜から7日の未明にかけて、北群は12日夜から13日の
未明と、13日夜から14日の未明にかけてということで、特に午後9時頃が最高
に条件が整うようですので、9時頃になったら空を見上げてみましょう。
おうし座流星群と呼ばれていますが、もちろん何万光年も離れた場所から星屑
が地球に向けて降ってくるわけではなく、太陽の周りを3.3年周期で公転する
エンケ彗星から撒かれた塵が地球の大気中に降り注ぐために流星になります。
暗い夜空に強く光りながら流れるので、直径何メートルもある大きな岩石状の
物体が飛んでいるように思いますが、実際には1ミリ以下から大きなサイズで
あっても数センチ程度の小石並みの塵が地球の引力で引き込まることで、秒速
数十キロの速さで大気中で擦られることで強く発光します。
死後、小さな金属カプセルに遺灰を入れて宇宙に打ち上げる宇宙葬というのが
ありますが、そのように打ち上げられた金属カプセルは数年後には地球の軌道
から外れて地球に向けて落下し、激しく燃え尽きて、まさにお星さまになると
いう葬送になるので、ロマンティックな人が選ぶようですね。
枯れた大人になっても「星に願いを」お祈りするのは夢があると思います。
世界の全ての人が幸せに暮らせますように、何て大きなお願いはなかなか叶う
ものではありませんので、一人ひとりが自分の幸せをお祈りすることで世界が
平和になれば、それも良いのではないでしょうか。