夏季の北京オリンピックの開会式、閉会式の演出や、冬季の北京オリンピック
の引継ぎ式（韓国・平昌オリンピックの閉会式の際に実施）の総合演出を担当
するなど中国を代表する映画監督の一人であるチャン・イーモウ監督が中国と
アメリカの合作映画として企画・製作されたこの作品を演出しました。
中国にある万里の長城は大気圏外から肉眼で確認できる唯一の人工建造物だと
されていましたが、実際に宇宙から観察しようとした宇宙飛行士は、砂漠地帯
の中にある同じような色の細長い建造物を確認することは出来なかったとして
公式には宇宙から肉眼で確認できるという部分は削除されています。
映画では、なぜ万里の長城が必要だったかという部分に対して、60年毎に一度
現れる巨大なトカゲのような怪物の饕餮（＝とうてつと読みます。）から都を
守るために建造されたと設定されています。
物語は、ヨーロッパから黒色火薬を探して宋に来た傭兵二人が盗賊団に襲われ
偶然、万里の長城にたどり着いたところで、60年に一度の饕餮の襲撃から都を
守るために万里の長城に駐留する禁軍に不審者として捕まるものの、その後の
饕餮の襲撃時の働きが認められて解放されるという方向に流れます。
磁石の力が饕餮の動きを封じる、という伝説を確認するために饕餮を捕獲して
伝説は事実であったことを確認するが、傭兵の一人は火薬を奪って逃亡を図り
ちょっとゴチャゴチャした話になりますが、結論として饕餮の中の女王を狙い
女王を殺せば饕餮全体が動きを止めることが理解できたため、捕らえた饕餮に
火薬を縛り付けて、女王の元に行かせ、火の点いた矢を打ち込むことで誘爆を
させようと考え、決戦に挑みます。
ということで、ネタバレにはならないと思いますが、グレートウォールの簡単
なストーリー紹介でした。
禁軍は【虎】の黄、【鷲】の赤、【鹿】の紫、【熊】の黒、【鶴】の青の五つ
の軍団で構成されていて、世界を危険な敵から守るための陰の存在ということ
になっていますが、青の軍団の槍を持って飛び降りて、怪物を刺し殺す戦法は
リスクが高すぎるんじゃないの？なんて思いましたが、映画の中で見せるには
こんな感じのスリルとサスペンスが必要なのかも知れませんね。
【キャスト】
傭兵ウィリアム マット・デイモン
傭兵トバール ペドロ・パスカル
リン隊長【青の軍団） ジン・ティエン
ワン軍師 アンディ・ラウ
レジェンダリ―は、CGを使った映画にかなり力を入れていますが、この作品は
ジュラシックワールドシリーズやゴジラシリーズのようなテーマやストーリー
はないので、内容に期待してはダメな映画というように感じました。