だったので、テレビドラマでも「必殺シリーズ」とか「大江戸捜査網」などの
時代劇、特にアウトロー的な作品が好きでした。
「銭形平次」とか「水戸黄門」とか、悪人に対して甘いというか、サックリと
闇に葬ることのない作品はフラストレーションが溜まるので好きではなかった
のに対して「あっしには関わり合いの無いことでござんす」と、言いながらも
しっかりと敵を斬り殺す「木枯し紋次郎」は大好きな作品でした。
ただ、NHKの大河ドラマや必殺シリーズなどのテレビドラマは、U-NEXTで
見られるのに対して、中村敦夫主演の「木枯し紋次郎」は無いんですよね。
ドラマの「木枯し紋次郎」を見たければ、DVDを買うしかないというのは残念
な話で、ネット配信が当たり前の現状を考えて何とかして欲しいと思います。
それはともかくとして「木枯し紋次郎」がどれぐらい好きかというと、群馬県
の藪塚という日本蛇族学術研究所(ジャパンスネークセンター)と藪塚温泉郷
という小さな温泉地(天智天皇の御代が開いたという伝承あり)以外には特に
なにもないところにある三日月村(木枯し紋次郎の原作者、笹沢佐保氏の創作
による地名の上州新田郡三日月村を再現した木枯し紋次郎のテーマパーク)に
行ったぐらい(当然、大人になってからです)今でも好きです。
が、ドラマはYouTubeで断片しか見られないので、菅原文太さんが主演の映画
「木枯し紋次郎」を観たのでした。
古い映画なので登場人物のほとんどの人が故人です。
菅原文太さん、渡瀬恒彦さん、悪役の藤岡重慶さん、川谷拓三さん…。
監督が中島貞夫なので、やくざ映画の部分が大きく出ている感が強いです。
偶然、泊まり合わせて出入りの助太刀をした際に、左文治と兄弟の杯を交わし
兄弟分になった後、左文治が事件を起こし、年老いた母親の最期を看取ること
を頼まれた紋次郎は自ら、左文治の身代わりとして三宅島に流されます。
流人の島から島抜けを企てる罪人たちに誘われて、島から脱出したものの仲間
の捨吉に殺されそうになったため、逆に斬り殺したところ、捨吉から死の直前
に左文治から紋次郎の殺害を頼まれていたことを打ち明けられ、騙されていた
ことに気付いた紋次郎は左文治の屋敷へと向かいます。
途中の賭場の親分にも目を付けられて手下たちに襲われます、河原で斬り合い
の末に撃退し、左文治一家の屋敷に乗り込むというストーリーです。
ラストの話までは書きませんが、ほぼ時代劇設定のやくざ映画でした。
菅原文太さんも悪くは無いですが、やはり中村敦夫さんのドラマが良いです。