日中の車内温度はエンジン停止後30分後には60℃を超えるという検証結果が
ありますが、相変わらず車内に子供や高齢者を放置したことで熱中症によって
亡くなるという事故(結果がわかっていることですから、見方によっては殺人
事件と表現するべきかも知れません)が今年の夏も起きています。
アメリカでは、車内に子供を置いたままで車から離れた瞬間に、ネグレクトで
逮捕されるぐらいですが、日本ではそこまで徹底されていない現状があるので
個人的には弱者に対する虐待として逮捕されるべきであると思います。
それはともかくとして、世界保健機関の発表で5歳以下の子供の死因の主要因
は水死であるという発表があり、この10年間で世界で約250万人の人が、水死
していますが、そのうちの約60%が30歳以下という現実があり、この人数には
洪水による死者や船舶の事故の死者、入水自殺の人は含まれていません。
そして5歳以下の死因の一位が水死という国は中国、死因の二位になっている
国がアメリカとフランスということで、若い人が多く亡くなっている死亡原因
の中でも、小さな子供が遭遇する可能性が高いのが水死ということで、夏休み
で外で遊ぶ機会が増えて、さらに涼しい水辺に近付く機会の多い今からの時期
は水死を防止するために大人の気配りが重要になります。
世界保健機関の担当医師は、井戸や泉周辺への柵の設置や、水から離れた安全
な遊び場の確保、子どもたちに基本的な泳ぎ方や安全対策を教えるなどの簡単
な対策で多くの水死は防ぐことが出来るとしていますが、それが簡単ではない
から水の事故が減らないということでもあると思います。
日本では井戸はそんなに身近な存在ではありませんが、山間部の渓流遊びとか
公園の湖沼とかに、デイキャンプなどで出かける機会は多いかと思いますので
水遊びをする時はライフジャケットを着せるとか、基本的な泳ぎ方を教えると
いうのは、やはり大切なことです。
渓流では流れが速いため足を取られると一気に流されて、深みに流れ込んだり
岩に頭をぶつけて意識を失う危険性もあるので、深さ自体は膝までぐらいでも
場所によっては危険な個所がいくつもあります。
これからファミリーレジャーが本格化する時でもありますから、水の事故には
充分に注意して楽しい夏休みを過ごして下さい。