ロズウェル事件(UFOと思われる謎の物体が墜落し、その残骸がアメリカ軍に
よって回収されたとされる事件)や、エリア51(異星人と共同研究をしている
とか、ロズウェル事件で回収された異星人の遺体が保管されている、といった
疑惑がある)とか、アメリカではUFOに関連した話がいくつかあって、そんな
話を織り込んだSFミステリーテレビドラマ『X-File』もヒットしました。
そうは言っても、宇宙人とか異星人なんて想像上の産物だという意見は多数派
になっていますが、果てしなく広い銀河系の中の太陽という恒星を中心とした
太陽系の一つの惑星である地球だけに知的生命が存在するという話も、見方を
変えれば暴論なわけで、銀河系の中だけでも数百個単位の惑星に知的生命体が
存在する可能性があるという意見が正式に発表されてもいます。
ただ、実際に知的生命体が存在すると推測されている地球型惑星で最短距離に
ある惑星「ウルフ1061c」でも地球からは14光年離れているので、逆に言えば
光の速さでも14年かかるわけです。
新幹線のひかりの速さは時速270キロなので、惑星間移動なんて話は全く無縁
ですが、人間の限界は宇宙ロケットの時速4万キロです。
それに対して光の速さは秒速30万キロ、時速にするとその3600倍ですからね
人間の科学力では現実的に対応不可能です。
私が子どもの頃に宇宙旅行を前提とした宇宙の図鑑があり、その中では21世紀
には人類は、光子ロケット(光を噴射して光速で飛行する宇宙船)を実用化し
1光年離れたところに1年で行けるという話が書いてありましたが、残念ながら
人類は軍事産業には莫大な投資をしたり、パンデミック下であろうがイベント
を強行開催する悪知恵と、ふてぶてしさを身に着けましたが、光子ロケットを
実際に飛ばすことは出来ませんでしたからね、光の速さなら14年で行ける距離
だと言われても、14光年離れた惑星を探査する能力など無いという厳しい現実
は多分、22世紀になっても変わらないと思います。
ということで、人類が14光年先の惑星に行けないのに、異星人が地球に来ると
いうのは無理があるというのが、異星人を否定する人の根拠にあるわけですが
サルが人間を超えられるわけがないと思っているのは、目の前にサルがいると
いう事実があるからであって、単純に言うと「井の中の蛙」なだけで、実際は
太陽系自体が箱庭の中の世界だという見方もあるぐらいなので、人類の英知を
遥かに超えて、光速移動どころか「宇宙戦艦ヤマト」で有名になったワープを
可能にする技術を持った異星人が存在しない根拠はありません。
アメリカの情報当局が発表した報告書によれば、UAP【未確認飛行現象】事案
として報告された情報を調査した結果、144件の中で正体を確認できたのは1件
のみで、その他の143件については、地球外生命体の存在を示す明確な情報は
無い代わりに、存在を否定する証拠もないと公式に認めています。
これらの事案のうち80件は、複数のセンサーにもデータが補足されている他に
11件についてはパイロットがニアミスを報告しているので、衝突する危険性を
感じるほどの至近距離で、未確認飛行物体との接近遭遇があったことを示して
いることになり最初の報告から何十年もの歳月を経て、ようやくUFOと異星人
の存在は非科学的な妄想、空想の世界から、現実の世界で正体を探る段階へと
進展してきたわけで、結論が出るのは異星人に侵略されるか、異星人側からの
コンタクトがあってからということになるかも知れません。