現在、人が亡くなる原因として知られる病気は脳疾患、循環器系疾患、がんが
主原因とされ、もう少し細かく見ると脳疾患としては脳梗塞、くも膜下出血を
含む脳内出血で、血管が詰まる脳梗塞よりも脳内に出来た血管のこぶが破れて
大出血を起こす脳内出血の方が救命率は低くなっています。



循環器系では心臓に近い大動脈が詰まる心筋梗塞、大動脈に出来たこぶが破裂
する大動脈瘤破裂、三層になった血管の中層との境界が裂けて血液が逆流して
心膜の中に血液が溜まり、心臓の動きを止めてしまう心タンポナーデを起こす
解離性大動脈瘤など、そして腹部大動脈瘤破裂という病気もあります。

全身に血液を送り出す重要な臓器である心臓が止まるわけですから、救急性は
極めて高く、時間と運が良ければ助かる病気と言えます。