5年間の観測の結果として、アンドロメダ銀河は時速40万2000キロという速さ
で天の川銀河に接近しているようで、身近な例で置き換えると地球から月まで
を一時間で移動するのに等しい速さということになるようです。現在の人類の
科学力では絶対にあり得ないことが現実に起きているわけで宇宙は凄いです。
この速度で急接近しても天の川銀河とアンドロメダ銀河の距離は数十億光年と
いう長距離なので、実際に衝突するのは40億年後、さらに双方の重力によって
引かれ合い新たな銀河が形成されるまでには、さらに20億年という途方もない
歳月がかかるわけですが、地球の歴史は46億年ですからね、40億年後に地球が
消滅するとしたら現在を人間の年齢に例えると45歳ぐらいでしょうかね。
それぞれの銀河系の星同士が衝突することはなさそうですが、新たな銀河系が
形成されるために中心の位置がリセットされので周回する軌道が変わり太陽と
地球の位置がずれると地球は灼熱の熱風が吹く惑星になるかも知れないですし
逆に表面全体が氷に覆われた永久凍土の惑星になるかも知れません。
とは言っても40億年先の話ですから、その頃まで人類が何の進化もなく現在
と同じ暮らしをしているわけはなく、愚かな人間達は何億年も後どころか今後
の十数年の間に核兵器によって絶滅しているかも知れませんから、愚かな人類
が死に絶えた地球では、不死身のクマムシが放射能で突然変異した上に、急速
に進化して、クマムシ王国が出来ているかも知れません。
そんなわけで遥か先の未来の子孫の暮らしぶりを心配したところで現実的には
なにも出来ませんからね、宇宙のスケールの大きさに人類なんて何もできない
単なるボウフラやミジンコと大差ないということなんですよね。
戦争なんて殺し合いをしたり、いまだに国境に固執しているような視野の狭い
生き物たちが、宇宙の一部である地球を支配していることこそが何かの間違い
で、これから始まる宇宙の秩序のリセット作用によって人間の横暴が断罪され
淘汰される時代が来るのは必然のような気がします。