いろいろな文献を読んでいて気付いたのですが、コビット19の感染による肺炎
は静かに目立たないように進むという特徴があり、酸素飽和度が徐々に低下を
しているために、ある程度の段階まで肺炎が進行することで患者が息苦しさを
感じるようになるということで、息苦しさを感じた時の酸素飽和度が75%以下
になっていると酸素が十分に供給されていない状態であり、さらに50%以下に
なるようだと意識障害、昏睡状態になります。
通常の肺炎の場合は胸が痛いとか呼吸時の痛み、息苦しさを訴えますが今回の
コビット19の場合は酸素量が低下しても息苦しさ、息切れを感じないために、
本人も重症である意識がないものの、ある瞬間に突然、意識障害が出て救急車
で搬送される頃には重症化しているということになるようです。
この症状を無症候性低酸素症と言い、コビット19の場合は肺胞が膨らんだ状態
を維持できるために患者は二酸化炭素を排出できるために息切れを感じません
が、肺の炎症が進んで血中酸素が低下し始めると無意識のうちに、呼吸が速く
深くなるために炎症がさらに進んで肺胞が縮小して肺が固くなり液体が溜まり
急性呼吸不全を発症し、患者は昏睡状態になります。
この状態がいわゆる「急変」ということで、静かに進行していた肺炎の状態は
重篤化しているため病院に着いた時点で人工呼吸器が必要ですがニューヨーク
では救急車が病院に着いた時には亡くなっていた例もあります。
つまり本人が息苦しさを感じない状態でも肺炎は進んでいて、息苦しさが表面
に現れた時には肺の損傷はかなり悪化しているために意識が喪失し、そのまま
戻らないことに繋がっているので、肺の状態を適切にチェックして低酸素症を
早めに検知することが命を救うために重要なことになります。
体温が37.5℃以上が4日間続く頃には、酸素飽和度は94%未満になっていると
いうことがありえますからパルスオキシメーターで酸素飽和度を測定し、通常
の数値を記録しておき、通常の時よりも3-4%下がっていることに気付いたら
PCR検査を云々よりも救急車で病院に運んでもらうことです。
パルスオキシメーターは洗濯ばさみみたいな感じの機械で、指先を挟むことで
血液中(赤血球)に取り込まれた酸素のレベルを解析して、酸素濃度を測ると
いうもので、楽天で見たら1個88,000円とかするんですよね。
パルスオキシメーターの有益性がいろいろな文書で出てくるようになったため
一般の方だけでなく転売ヤーが買い漁っているという噂もあります。
日本製でなければ許せないという人は、テルモを買うしかないですが、通販の
サイトによっては、まだ高騰はしていません。
一家に一台レベルで持つのが、重症者を出さないための方策だと思います。
パルスオキシメーターの話
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