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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査 [健康・医療]

市内の病院に紹介状を持って検査の予約に行きました。
睡眠時無呼吸症候群(以後、SASと書きます)の検査は寝ている状態でないと
出来ませんから一泊二日は必須になります。

入院にかかる費用は健康保険適用で約4万円。
午後4時頃には病院に行き、翌朝8時頃までの滞在になりますが朝食が不要で
特に問題がなければ6時半には開放されます。(病院によると思います)

個室に入院ですが面倒なので家でシャワーなり、入浴なりをして軽装で行って
早めの夕食というのが良いです。(電極を付けたりするのがあります)


夕食後に脳波、心電図、酸素飽和度(オキシメーター)、呼吸の流量計などの
電極が頭から両手、胸などに付けられてアンドロイドになった気分です。
装置一式を付けた後は自由にテレビを見たり、スマホをいじったり出来ますが
コードが邪魔なので早く寝ようと思いましたが、これまた寝転んでもコード類
が邪魔になってあまりよくは寝られません。

なんとか邪魔にならないように寝る姿勢を考えたりしますが、転がっても何か
が引っかかる感じで結局、熟睡した感覚は全くありませんでした。

sleep_cat.jpg

データ計測をした後は約10日ほどの間が空きますが、データ解析をした結果を
聞きにまた病院へと行かなければなりません。

結果は、重度のSASということになりました。
無呼吸、低呼吸指数(AHI)というのがあって正常な人は1時間に5回以内だと
基準値がありますが、30回以上だと重症になるんですよね。
その結果が83.4回/1時間あたりなので、説明を聞くまでもなく重症です。

前回にも書きましたが、大体の場合は閉塞型(物理的に気道が塞がれて呼吸が
止まったり、呼吸が浅くなる)なのに対して中枢型が多かったです。
閉塞型が7回、中枢型が13.9回、混合型が44.6回ということで、寝ている時は
呼吸する気が無いようです。(それじゃ死んじゃいますけどね)

他にPLM指数というのがあり、寝ている時に下肢(脚)がピクピクと動く回数
で正常だと5回以内なのに対して、50回以上だと重症なんですよね。
そのPLM指数が68.3回ということで有無を言わさず重症です。
50以上だと高齢者レベルということになります。

そんな中でも特に突っ込まれたのが酸素飽和度でした。
最近はコロナウイルスの肺炎の事前予測としてパルスオキシメーターによって
酸素飽和度を測ることが推奨されていますが、まさにそれです。

血液中の酸素濃度のことで、正常値は96-99%です。
平常時に90%以下になったら在宅酸素療法の適用になるレベルです。
とはいうものの普通は99%になり100%であっても数字上100%は出ないので
実際には100%あるのが普通なのに対して平均で87%でした。
最低値は62%で、心虚血性変化をもたらす危険性があるということで、早急に
改善が必要との診断を受け、治療を受けることになりました。

ということで、長くなりますので治療開始の話は次回にします。

話が出たついでというのもなんですが、新型コロナウイルスの特徴として急激
に肺炎が進むのではなく、肺胞を少しずつジワジワと潰していくということが
あるため、呼吸困難の症状が出た時には肺はかなり酷い状態のようです。

呼吸困難の状態でパルスオキシメーターで測ると酸素飽和度は50%以下になり
人工呼吸器の適用が必須になりますから、ごく初期の段階(酸素飽和度が90%
以下の状態は呼吸不全と定義されます)で肺を働きが良くなるように仰向けで
寝るだけでなく、うつ伏せになったり横向きに寝ることで肺の下部や横の部分
が広がりやすくなって肺の負担が減り、肺の損傷を予防できるようです。

パルスオキシメーターの有用性がニューヨークタイムズなどでも記事になって
いるので、体温計の品薄の次はパルスオキシメーターの品薄がありそうです。

酸素飽和度を測ることは、PCR検査よりも確実に肺炎の進行状況が分かるので
コロナウイルスで重症化する前に病院で診断を受けることが出来て、数少ない
人工呼吸器などのリソースを節約することにも繋がるので、もしも呼吸器疾患
に不安があるならばパルスオキシメーターの常備は意味があると思います。


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