コロナウイルスの感染拡大を受けて、東京都やその周辺の首都圏が外出の自粛
を打ち出したわけですが、その自粛要請をサポートするかのように関東地方は
強い寒気に覆われて、都心の気温が0.7℃とほぼ真冬になりました。
金曜日に保存可能な食品を中心に売り切れが発生したスーパーでは通常の週末
の1.5倍程度の商品を用意して買い占めに備えたようですが一般家庭の冷蔵庫
にはそんなには余裕はありませんからね、準備した商品の山はあまり減ること
はなかったというような報道がありました。
もちろん東京23区内だけでも、大型スーパーから食品に特化した小型スーパー
まで含めれば数百店舗の小売店があるわけですから、店舗によっては売り切れ
が続いたところもあるかも知れませんが、基本的に主食である米や小麦粉など
重要品目は農林水産省でも管理していますし、倉庫に収容しきれないレベルで
在庫が積みあがっている国産和牛などもありますから、食品が枯渇することは
現時点では想定する必要はないと思います。
日本チェーンストア協会などの業界団体に対しても店舗の商品が棚から消える
ことが続くと国民の不安が高まるので、速やかに補うことが出来るような体制
を強化して欲しいという要請が出ているので、通常は店舗への供給が一日一便
体制が標準ですが、追加対応が出来るようにストックを多めに持つように準備
を進めているのが現状の食品関連のサプライチェーンですので、その点は安心
しても大丈夫ですと、関係者の一人として感じています。
元々の自粛要請に加えて、寒波による降雪ということで都内の人の動きは平常
の十分の一ぐらいだという話なので、トイレットペーパーのような大きな騒動
にならなくて良かったです。
東京で１センチ以上の積雪を観測されたのは51年ぶりなんだそうで、特に今年
は年始から暖かい日が多かったので、ある意味異変とも言えそうな話です。
満開の桜と雪景色なんて構図だとプロ、アマ問わずに写真が趣味な人には絶好
の被写体という感じなので、お花見スポットにはカメラマンの姿はチラホラと
見られたみたいですが、さすがに雪の中で宴会をする人はいなかったのでは？
とは思いますが、確認の術はありません。
ネズミ年は政変が起きたり、天変地異が起きる年といわれているみたいですが
12年前の2008年には福田首相が辞任とか、史上初のアフリカ系大統領として
オバマ氏がアメリカ大統領に就任とか、日本では秋葉原の通り魔事件が発生し
中国の四川省では大地震、チベットでは暴動が起き、ロシア軍のグルジア侵攻
（現在はジョージアという国名です）も起きて、世の中の不安が高まり原油や
穀物などの先物市場が急騰しました。
当時の原油価格は1バレル147ドルが最高値、日本でもガソリンが1L=180円を
超えていましたが、今年はコロナウイルスによる移動の停滞で原油は22ドルに
なっていますがガソリン代は130円ですよね、おかしくない？とは思いますが
今回はその話がメインではないのでスルーします。
そんなこんなで、話が散漫になりましたがタイトルの「なごり雪」の話です。
歌手のイルカが「なごり雪」をリリースしたのは1975年のことでした。
私はその時は13歳、元々はかぐや姫（南こうせつ、伊勢正三、山田パンダ）の
アルバムの曲でしたが、カバーVersionとして発売してヒットしました。
私が初めて買ったレコードがこの「なごり雪」だったので印象深いわけです。
電車ではなく汽車だったりするのが叙情的で、なごり雪の降る中でのお別れに
どんなドラマがあるのか、中学生目線、高校生目線、大人の目線で考えながら
毎年、三月になるとこの歌を聴いていますが今年の雪は遅いですね。
雪が降ったことで劇的に変わるなんてことはありませんが、春の雪は吉兆とも
言われていますから、この雪で大きく流れが変わって世界の各地で多くの人が
亡くなっているコロナウイルスが早く収束することを願っています。