第3世代はアナログ計器からグラスコクピットと呼ばれるブラウン管や液晶の
ディスプレイになり、マルチタスクが可能になったことと操縦システムが油圧
かせフライバイワイヤ方式になり、電子信号がグラスファイバーによって機体
の応答性や操縦性が向上したB767やA320などの世代になります。
という話を延々と書いても仕方ないので第2世代の説明は割愛して、B727
が属する第1世代なんですが、ボーイング社の初のジェット旅客機として登場
したB707よりも近距離・中距離の路線に投入することを想定して開発され
日本の国内線でも採用されたのがB727でした。
全日空機が雫石上空で自衛隊機と空中衝突した事故や同じく全日空機が羽田沖
で墜落した事故など、航空機事故の記憶もあれば、日本赤軍が日本航空の機体
をハイジャックして北朝鮮に亡命した「よど号」事件の記憶もあって、日本の
航空業界の主役だった航空機でした。
日本航空と全日空、東亜国内航空(後に日本エアシステムになり、日本航空と
合併して会社は無くなりました)が共通で発注した飛行機でもありました。
私は20代の頃に沖縄に行った時に乗りましたが、3-3配列のシートは今も
B737に受け継がれ、通路が一本の航空機の基本形のようになっています。
後方に三基のエンジンを搭載しているのは滑走路の路面が今ほどきれいに舗装
されていない空港が地方空港で運用すると翼の下にエンジンがあると小石など
異物を吸い込んでエンジンが破損することを防ぐために、高い位置にエンジン
を設置するようにしたのがリアエンジンになった理由の一つだと聞いたことが
あります。(バランスが崩れると墜落する要因にもなりました)
最後に飛ばしたのはイランのアセマン航空の国内線だったということで、無事
運用を終えたわけですが、まだプライベートジェットなどで約60機が運用を
続けているようで、完全に飛行停止になるには暫くかかりそうですね。
懐古趣味はないのでB787やA350に乗りたい人なんですが、思い入れの
強い人もたくさんいる飛行機だと思いますので、最後のチャーターフライトを
したらかなりの人が集まるんじゃないでしょうかね。
日本に現存しないので日本の航空会社が実施するのは無理ですが、海外の会社
がツアーを催行すれば参加者は喜ぶと思いますけどね。