大晦日に、さいたまスーパーアリーナで開催されるRIZINへの出場が
取り沙汰された後、公式戦としての試合ではなくエキシビションで海外に
ライブ中継をするとも聞いていないので、公式戦であれば出場しないこと
を明言していたフロイド・メイウェザーが双方の誤解は解けたとして当初
の発表のように大晦日に来日することを発表しました。
来日するとは言ってもあくまでもエンタテイメントであり、ルールは自分
に有利なボクシングルールで、3分3Rのみのエキシビションであり試合
ではないという条件でありながら、ファイトマネーは10億以上で契約を
結んだのか、結ぶつもりなのかは知りませんが、エキシビションマッチと
しては史上最高のファイトマネーになるようです。
しかしながら那須川天心はルールについての要求はなく、戦えるのならば
蹴り技のないボクシングルールでも全然構わないと話していて小遣い稼ぎ
感覚のメイウェザーとは相当の温度差があるように見えます。
リスクの高い蹴り技を封印するなら出場しても良いとか、公式戦以外では
史上最高のギャラを払えば出場しても良いとか金の亡者が言うとシャレや
冗談には聞こえませんから、心証としてはかなり悪いです。
メイウェザーと対戦する予定の名須川天心は日本のキックボクシング界で
無敗のハードパンチャーであり、キックの威力も凄いものがありますから
キックボクシングルールで試合をしたならば、試合巧者で体格の差がある
メイウェザーであっても楽勝とはいかないはずです。
だからこそ、那須川天心はリアルファイトを求めているものと思いますし
総合格闘技の頂点を目指すのがRIZINであるのなら、エキシビション
でお茶を濁すだけのビジネスマンに高額なギャラを払うぐらいなら先方の
言い分通りにキャンセルにすれば良いんじゃないかと思います。
メイウェザー側がキャンセルだというからには違約金は発生しないものと
思いますし、それこそ二人の対決を茶化したコナー・マクレガーを挑発し
さいたまスーパーアリーナで決着をつける方が面白いんじゃないのかな。
なによりもまず、那須川天心の意向が大切だと思いますよ。