2018年シーズンも後半に入り、総合優勝争いはセバスチャン・ベッテルと
ルイス・ハミルトンの二人が抜け出している状況になり、来年のチームが
すでに確定しているドライバー、未確定でF1のシートを失うことになる
ことが予想されるドライバーなど、移籍の話も煮詰まってきています。
セルジオ・マルキオンネ会長が急逝したことで、シャルル・ルクレールを
推していた最高責任者がいなくなったために、今年と同じく、ベッテルと
キミ・ライコネンの二人が走るとされていたフェラーリでしたが、その話
が再び変更になるようで、シャルル・ルクレールはすでにフェラーリとの
契約を終えて、キミ・ライコネンはフリーになるようです。
ザウバーでデビューして来年はハースへ移籍するという話があったものの
フェラーリからシャルル・ルクレールを乗せるように要求されたハースが
それを拒否したためにシャルル・ルクレールは亡くなった前会長の遺志を
継いでフェラーリから出走するという話が現実化したようですね。
ハースは事実上フェラーリのジュニアチームなので、ドライバーの選択権
はフェラーリにあるとされていますが、二つのシートの内の一つはハース
に決定権があるとも言われていて、大人の事情も絡んでいるのでいろいろ
と単純に決めることは出来ないようです。
そんなわけで来年の布陣が確定しているのは、今年と同じくハミルトンと
バルテリ・ボッタスが残留するメルセデスとマックス・フェルスタッペン
が残留しピエール・ガスリーがトロロッソから昇格するレッドブル、その
レッドブルからダニエル・リカルドが移籍して、ニコ・ヒュルケンベルグ
とコンビを組むことになるルノー、ルノーから弾き出されて新天地に移籍
したカルロス・サインツと、育成ドライバーから昇格したランド・ノリス
のマクラーレン、さらにベッテルとシャルル・ルクレールのフェラーリと
いうことになり、その他のチームではドライバー本人の意志もあれば本人
の意志とは相反するチームの決断によって移籍するドライバーを送り出し
そして迎え入れるということになりそうです。
トロ・ロッソはピエール・ガスリーが昇格し、ブレンドン・ハートレーは
予選で苦戦し、決勝ではトラブルに巻き込まれることが多くて予選以上の
順位になることもあまりないという状況から見て、来年の契約は期待薄と
いう見方がされていますし、確かにピエール・ガスリーのパフォーマンス
と比較するとレベル差が歴然とある感じですね。
WECではルマンでも優勝しているだけに高速走行に不慣れということは
ないでしょうが、向き不向きがあるのかも知れません。