昨年、メキシコ人のルイス・ネリとの防衛戦で、タオル投入の試合放棄で
TKO負けをして、WBCバンタム級チャンピオンから陥落した山中慎介
選手が、王座復帰を目指して両国国技館で行われたネリとの再戦でしたが
対格差のあるネリの攻撃によって見せ場なく2ラウンドTKO負けという
結果に終わった山中選手は正式に引退を表明しました。



見るからに体格差を感じる両者でしたが、ネリは前日の計量で規定体重を
オーバーして王座をはく奪されていましたので、山中選手が勝てば新王者
ネリが勝っても王座は空位となり今後行われる王座決定戦でチャンピオン
が決定するという条件付きの試合でしたので、ネリにとっては失うものは
何もなくファイトマネーは稼げるというプライドのない試合でしたね。

仮定の話として、ネリが規程を守ったとしても前回の敗戦の様子から苦戦
敗戦の確率は高かったとは思いますが、ルールを守って勝つのとルールを
無視して勝つのでは印象は全く違います。