エンジンの不調のせいで勝てないと言い続けているアロンソに対して去年
総合優勝したニコ・ロズベルグは、今のチームを選んだのはアロンソ本人
であって、チームを選んだ自分自身に責任があり、報酬の金額でチームを
選んだ本人がエンジンの不調を訴えたところで、それは自らの選択が失敗
だったに過ぎないというような意味合いの厳しい見方をしていましたが、
その点については確かにその通りだと思います。
ホンダと決別をすることがマクラーレン残留の条件だと匂わせていながら
実際にホンダとの関係を打ち切ることを決断したチームに対してルノーの
来年の計画を十分に聞いた上で結論を出すという意味合いの発言を聞いて
アロンソが本当に望んでいるのはなんなんだろうと思いました。
来年は勝てるチームに行きたいと言いながらも、事実としてフェラーリや
メルセデス、レッドブルにはアロンソと契約する意思はないと明確に否定
され、ルノーへの復帰についてもルノー側はアロンソが求めている勝てる
マシンを来年に用意することは出来ない、と事実上拒絶されていますから
チャンピオンドライバーとしての自信を持っているアロンソに対する評価
は本人が思っているほど高くはないのかも知れません。
ホンダが補填をしていたとされる、アロンソの50億円とも言われている
年俸についても大幅な引き下げが契約の条件とされ、複数年契約を結んだ
と言いつつも、育成ドライバーのランド・ノリスがマレーシアのテストで
アロンソよりも速いタイムを出したこともあって、来年ルノーエンジンで
結果が出なければ、ストフェル・バンドーンとランド・ノリスの若手二人
との契約に変更するかも知れないという話もあることから、マクラーレン
もルノーも実はアロンソに対して特別な存在だとは思っていないのでは?
なんてことも思っています。
フェルナンド・アロンソの契約更改の記者会見を見て、新たに契約を結び
モチベーションが高まったというようには見えなかったのは、アロンソが
望む居場所がF1の世界ではなくなってしまったからかも知れません。
フェルナンド・アロンソの選択
- モータースポーツ