1990年代のピーク時にはアムラーという言葉が流行り、歌って踊れる
歌手でなければ歌手にあらずみたいな感じが女性に限らず歌手全体の評価
ポイントみたいになっていたので、歌が上手くても踊りは無理なんですと
いうようなタイプのバラード系の歌手にとっては受難の時期だったことと
思います。(もしかしたら有能な歌手が断念していたかも知れませんね)
実母が殺害されるという非日常的な親子の別れがあり、沖縄に住んでいた
ころのエピソードがスキャンダラスに脚色付きで喧伝されるようになって
安室奈美恵という若い一人の女性にとっては辛い時期を経験していますし
20歳で結婚して出産、そして離婚という女性として一通り経験する人生
の節目も経験していますから、演歌歌手としても通用するほど人生経験は
豊富だとも言えるかも知れません。
人気が低落してドサ周り歌手と言われているわけでもなく、歌手としての
経験や貢献度から考えれば、ベストアルバムを発売して客のテンションを
上げられる曲を選曲して自分本位のペースでコンサートツアーを開催する
ことも可能なステージに立っているわけですが、年齢と共にダンスの勘は
鈍っていくでしょうし、外見を維持するのも難しくなっていきます。
現在の立ち位置を守るために誰かを押し退けて、下から上がって来る誰か
を階段の前で待ち構えて追い越されないように阻止をするという競い合う
芸能活動を続けていくことが、気持ちの中で負担になるばかりという現実
の中で、もっとも自分らしく生きていくことが出来る道として選んだのが
今回の引退発表なのではないかと思います。
40代からのセカンドライフ、まだまだ自分の夢を形に出来る機会は無数
にあると思いますので、衆人環視の環境では出来なかった恋愛とか新たな
活動に楽しい気持ちで取り組んでもらいたいと思います。
安室奈美恵が引退発表
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