ホンダ関係者ではないのでマクラーレンの批判に対して批判を返しますが
そもそもホンダエンジンの問題と言いながらもハイブリッド関係の部品は
マクラーレン製の部品が使われ（その部品の重要度や使用割合までは不明
ですが）少なくともハイブリッド関係の不調を全面的にホンダエンジンの
の責任として押し付けるのはフェアではないと思います。
また、フェルナンド・アロンソがよくホンダのエンジンは信頼性が低いと
批判して、無線でノーパワーと吠えていたことがホンダエンジンに対する
評判を下げていましたが、アロンソ自身の操作ミスという話もありますし
そもそもギアボックスのトラブルはホンダの問題ではなく、ギアボックス
を製造しているマクラーレンの問題です。
モンツァでのマシンセッティングでも、他のチームが最薄のウィング設定
にしていたのに対してマクラーレンのウィングは立っていたということで
自称最高のシャシーでも設定する人間が空力を理解していなければそれは
単に宝の持ち腐れです。
今年の開幕直後から、マクラーレンはホンダエンジンの批判を繰り返して
きましたが、その裏には「マクラヘレンは悪くない」という印象操作で、
ホンダとの提携を解消する際の違約金の支払いを可能な限り低くしたいと
いうマクラーレン側の意図があったことが一部でささやかれています。
マクラーレンの批判に対して嫌気がさしたホンダ側から提携解消の動きが
あれば上手くいけば自分たちに違約金が入るかも知れないという金絡みの
発想であり、ロン・デニスなら多分そんなことはしないでしょうが、元々
ドライバー出身でモータースポーツをビジネスとしか考えていない現在の
ザック・ブラウンと技術的な挑戦が命題のホンダでは元々の考え方自体が
大きく違うこともあり、ロン・デニスが解任された時点でマクラーレンの
レーシングスピリットは異質なものに変わったと思います。
そういう意味では若手ドライバーを育成するという目的を持って運営され
チャレンジスピリットを持ったトロロッソは、上位チームではないものの
少なくとも来年のマクラーレンを凌駕する能力はあるチームです。
ルノーエンジンにスイッチして来年は優勝を狙えると本気で思っていると
したらザック・ブラウンはかなりの楽天家なんじゃないかな。
フェルナンド・アロンソはホンダからルノーに変わったら残留するような
話がありましたが、今になってよく考えてから決断するなんてことを発言
しいるのが意味不明と言うか、今更、確実に勝てるチームに移るなんて話
は絶対に無理ですからね、マクラーレンに残るしかないでしょう。
メルセデスとフェラーリは既に来年の契約を交わし、レッドブルも変更は
考えていないし、そもそも若くチャレンジスピリットを持ったドライバー
を走らせたいというレッドブルにはアロンソは不要でしょう。
ウィリアムズもフェリペ・マッサは引退するでしょうが、有力スポンサー
がアロンソとの契約を望んでいないという情報がありますから、こちらも
受け入れてはくれないでしょうし、ジェンソン・バトンのように開発にも
協力的なドライバーならともかく文句しか言わずに勝てる車を用意しろと
言うドライバーに４５億円を払うチームはないでしょう。
ホンダからの年間１００億円の経済支援がなくなるマクラーレンは事実上
財政的に無理が出ることは確実なので、アロンソに対して年俸を下げたい
という提案をしているようなので、その辺りも見越して年俸の釣り上げを
想定して来年の契約を考えたいと言っているようですが、車が速くないと
勝てないというようなドライバーに４５億円が適正か？という部分もあり
レースでの戦闘よりも銭闘になりそうな気がしないでもないです。
今後、マレーシア、鈴鹿などで好成績を収めた上でスペック４エンジンを
投入して、さらに戦闘力の高まったホンダパワーをマクラーレンに十分に
見せつけて今年のシーズンを終了し、２０１８年はマクラーレン・ルノー
をポイントで上回る一年になることを期待しています。
トロロッソ・ホンダが正式に決定
- モータースポーツ