日本でもドラマや漫画を題材にして映画を作るのが当たり前のようになり
単純に考えると映画製作者が、オリジナルストーリーを考えることを放棄
したのか、本当にネタ枯れになっているのかというぐらいに、新作映画の
中に占めるオリジナル映画の割合が低くなっています。
これは日本だけの問題ではなく、ハリウッドでもリメイク作品がかなりの
割合を占めていますし、例えオリジナルストーリーの場合でもヒット映画
の続編とかスピンオフ(ジュラシックワールドやスターウォーズなど)と
いう感じで、オリジナルの映画を企画・製作するのはかなり厳しいみたい
な感じがしますので、リメイクも仕方ないのかも知れません。
アメリカ国内だけでなく、日本や韓国などの国で作られたいろいろな作品
がリメイクされていますが、もちろんアメリカで製作上映された映画でも
ホラーからコメディまであらゆるジャンルでリメイク作品が作られていて
オリジナルと新作の違いを見比べてオリジナル版は特殊効果の不足を撮影
技術で補い、リメイク版では撮影スタッフの技術不足な部分を特殊効果が
補っている部分を見ることが出来て、なかなか興味深いものがあります。
そんな技術的な話はともかくとして、昔風の表現を使うなら知的な野蛮人
という感じのカート・ラッセルが主演したニューヨーク1997が20年
ぶりにリメイクされることが決まりました。
高い壁で囲まれたマンハッタン島は重罪を犯した囚人たちが自主管理する
巨大な刑務所になっているという設定の近未来を描いた作品で、そういう
危険な場所に墜落した大統領専用機に乗っていた大統領を救出する使命を
与えられた元特殊部隊員が、極悪囚人の巣窟に潜入して戦いを挑むという
スリルとサスペンスの物語で、監督はジョー・カーペンター。
この作品の次にはグロテスクな描写が話題になった「遊星からの物体X」
を発表して一番ノリノリだった頃の演出が冴えていました。
ある意味では、完成作品だったニューヨーク1997をリメイクするのは
余程の演出力がないとオリジナルを超えるのは難しいと思うので、予告が
公開されてから観に行くかどうかを考えようと思います。