2017年のF1シーズンの開幕戦の予選が、オーストラリアのメルボルンで
開催されポールポジションは毎度のルイス・ハミルトンになり、もう一台
のフロントロー(予選二番手)を獲得したのはフェラーリのセバスチャン
・ベッテルでした。
スペインで行われたシーズン前の合同テストで調子の良かったメルセデス
とフェラーリがテスト時の評価通りのパフォーマンスを発揮して予選でも
好成績を挙げたということで、逆にスペインではほとんど周回することが
出来なかったマクラーレン・ホンダはどんな状況なのかと言えば、こちら
もテスト結果を反映して、フェルナンド・アロンソは予選では13番手で
7列目からのスタート、ストフェル・バンドールンは18番手で9列目と
いう入賞も期待薄な位置からのスタートになりました。
スペインでのテスト時から信頼性とパワーの両方が不足している、として
ドライバーのフェルナンド・アロンソと、ストフェル・バンドールンから
かなりのクレームが出ていましたが、結局はオーストラリアの開幕までに
パワーアップをすることは叶わず、マクラーレン・ホンダが上位でバトル
をするという場面を見ることが出来るのは早くても後半戦以降という感じ
になっているのが現状です。
レースの結果は優勝がフェラーリのセバスチャン・ベッテル、10秒遅れ
の二位にルイス・ハミルトンということで、今年も上位争いはメルセデス
とフェラーリのワークス二強の対決になりそうですね。
マクラーレンはホンダのエンジン開発に危惧を持っていて、最悪の場合は
メルセデスにチェンジをしようと考えているようで、すでにメルセデスと
予備的な話は進めているようですが、最大のスポンサーのホンダとの契約
を打ち切れば、エンジンを手に入れられてもドライバーの報酬を払うこと
も出来ない(現在はホンダがドライバーの給与を払っています)チームに
なってしまうということもあり、メルセデスに変更するという決断までは
簡単には進まないように思います。
ホンダとしてはフォースインディアとザウバー、そしてマクラーレンにも
エンジンを供給する計画があるようですが、まずはマクラーレンに結果を
出してもらいたいというのが現実のホンダに対する思いです。