現在も第一線で活躍するスティーブン・スピルバーグ監督の出世作である
ジョーズが大ヒットした後、動物が関係するパニック映画が過去の作品も
含めて続々と公開され、めぼしい作品が無くなった頃に公開されたのが、
タイトルに書いた「怪奇・吸血人間スネーク」でした。

内容的には、錯乱した科学者がキングコブラに魅入られ、青年にコブラの
血清を打ち続けて青年をコブラに変えてしまう、という非現実的な作品で
人間がコブラに変わる特殊メーキャップ(後にスターウォーズなどの作品
を手掛けたリック・ベイカーが担当)だけが見どころの映画でした。

なぜ、そのような駄作が公開されたのか?と言えば、この作品の製作者が
ジョーズのプロデューサーであったデイヴィッド・ブラウン、リチャード
・D・ザナックだったというだけのことで、70年代は今ほどアメリカの
B級作品は公開されていなかったので、ジョーズ関連で稼げそうな映画は
ないのか?と日本の配給会社が探して見つけ出したのが、この映画だった
わけですね。