毎日新聞グループが主催する「第69回毎日映画コンクール」の受賞作品
と受賞者が発表され、日本映画大賞に浅野忠信と二階堂ふみが禁断の愛を
演じた熊切和嘉監督作「私の男」が選ばれました。



昨年、公開された「私の男」は実の父親と娘が性愛関係となり、その関係
に気付いた人達を殺害していくという映画で、禁断の愛という部分に焦点
が当てられているのは間違いありませんが、娘が人を殺害したのは事故と
して処理されたとしても納得できる設定でしたが、父親が人を殺した場面
はどう考えても発覚しそうな感じで、個人的には違和感がいっぱいの映画
でしたので、日本映画大賞になった理由が今一つ分かりません。

浅野忠信と二階堂ふみという旬の俳優を使っているので、映画の内容以上
に評価が高いのかも知れませんが、映画が終わって「ん?これで終わり」
みたいな感覚だったので、評論家とか審査員の視点とはズレているのかな
という感じがします。

キネマ旬報で高評価だった「そこのみにて光輝く」は、日本映画優秀賞と
監督賞(呉美保)、男優主演賞(綾野剛)、女優助演賞(池脇千鶴)など
4部門で受賞しているのですが大賞には届かなかったようで、その辺りが
また不可解だったりします。

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