駆け落ちをして結婚生活を破綻させ、小説家を志すも新潮社の文学賞受賞
作品を批評家からポルノ小説だと批評され、一時期は作品を発表すること
すらできない状況に追い込まれたものの人気作家となり、その後出家して
尼僧となり、法話の会は抽選制の人気となっているということで活動歴を
短くまとめても波瀾万丈の人生を送られてきた瀬戸内寂聴さんが退院する
目処の立たない入院状態にあることから引退も囁かれています。

5月に腰の圧迫骨折で入院されてから、7月には一度退院をして自宅療養
になっていましたが、痛みの緩和を目的として再入院をされたことで今月
21日に予定されていた法話の会は中止になりました。

瀬戸内寂聴さん自身もコメントを発表し「これ以上皆様にご迷惑をおかけ
することはできませんので、今後の仕事・行事はお休みすることにさせて
戴きます」ということで、今後は法話の会も行なわないことが示唆されて
いて事実上の引退を示唆しています。



自身が駆け落ちをしていることから、女性の恋愛に対する悩みにも適切に
応えられる尼僧として人気のある人でもあり、残念ですが、痛みの緩和が
上手く進めば、弱気な気持ちが反転するかも知れませんので、まだ活動は
続けられるのではないかと思いますし、多くの女性達が寂聴さんの復帰を
心待ちにしていると思いますので、復帰して欲しいと思っています。

五十からでも遅くない (光文社知恵の森文庫)
瀬戸内 寂聴


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