- 音楽
今のアイドルは知らないと書いたのは一応の伏線で、今の人たちはどんな
コンセプトでプロモーションとか年間活動を計画しているのか不明なので
松田聖子と比較するのは困難ですね、ということが言いたいわけです。
アイドル時代の松田聖子の場合は季節感(四季)を歌のイメージの中へと
取りこんで、春の歌「チェリーブラッサム」「赤いスイートピー」から、
夏の歌「白いパラソル」「青い珊瑚礁」秋の歌「風立ちぬ」「風は秋色」
冬の歌「ハートのイヤリング」「恋人がサンタクロース」と、いうような
感じになっていたのは、それまでのアイドルとは一線を画していましたし
総合プロデューサー的な存在の人がいたのは大きいでしょうね。
アルバムもシーズンを意識して発表されていましたし、作詞・作曲を担当
する作家が当時はニューミュージック、今ではJ-POPと呼ばれている
ジャンルの人がほとんどで、いろんな意味で画期的だったと思います。
増補版 松田聖子論 小倉千加子 by G-Tools |