第38回トロント国際映画祭で、園子温監督の作品「地獄でなぜ悪い」が
ミッドナイト・マッドネス部門の観客賞を受賞しました。

トロント国際映画祭で、日本から出品された作品が観客賞を受賞したのは
北野武監督の「座頭市」に続いて二度目でミッドナイト・マッドネス部門
では初となる快挙です。

サクラの観客を動員して内輪ウケのスピーチをしてカナダの観客に歓迎を
受けたと日本国内向けに報道させた松本人志の「R100」は想定通りに
受賞など無く、当初に発表されていたトロント・スター紙の評判が正確で
あり、観客が熱狂的に松本人志たちを迎えたという日本での報道はやはり
かなり底上げされた虚報だったと考えて良いと思います。

映画が始まった途端に観客の大半が席を立ち、一人だけ立ち上がって拍手
をしていたのは日本人にそっくりなアジア系だったという話もあり、何故
そこまでして監督の才能など全くない松本人志を盛り上げようとするのか
全く意味が分かりません。





という話はともかくとして、園子温監督の「地獄でなぜ悪い」はヤクザの
組長が獄中にいる妻の夢を叶えるために娘を主役にした映画を作るという
内容で、最終的には敵対する組長も映画に出演して、ヤクザの抗争が舞台
になるという現実感はほとんどありませんが、創作物の映画としては興味
のある設定ですので観てみたいです。

日本での公開は9月28日からになっています。

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