代表作の一つである「まことちゃん」のグワシ！のポーズで有名な漫画家
楳図かずおさんの作品「漂流教室」をご存知でしょうか。
小学校が突然タイムスリップをして、砂漠のような未来へと時空を超えて
移動してしまう設定で、元々が恐怖漫画の作者なだけに漫画の画風も内容
もとんでもなく怖かったことを覚えています。
人間を食べてしまう怪虫が学校を襲撃し、恐怖の叫び声を上げる小学生を
バリバリと食べてしまう場面とか、子どもばかりの学校の中で、虫垂炎を
発症してカッターナイフで手術をする場面とか、漫画を読んでから何十年
も経っているのに漫画自体を覚えているのですから、小学生の頃に読んだ
時には、かなりの衝撃だったということだと思います。
最終回で元の世界に戻ることは出来ませんでしたが、人類が滅びた未来に
新しい種として送り込まれた使命感を持った小学生達が新たな時代を作る
ことを目標に前向きに生きて行くという設定は、現在の厭世的な世の中を
変えて行くための一つの指針として今の若い世代にも読んでもらいたいな
と思っている作品ですので、私の感想を加えて紹介させてもらいました。
実写映画にもなっていますがこちらはお勧めしません。
漫画の中の世界観が再現されているとは思えないからです。