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女性器を解説した本 [コミック・アニメ・本]

「ヴァギナ・女性器の文化史」という本があります。
男であれ、女であれ、生まれてきたその場所をもっとよく知るための必読書と
いう説明がついている本で、英国の女性研究者が世界各国の文献、資料を読み
まとめた本で、女性器とは書いてあるものの想定されるようなエロ要素は無く
堅苦しい学術書に近い内容ですが、堅苦しいが故に挿画が多く初版発行時には
想定の数倍の売れ行きで隠れたベストセラーと言われていた本です。

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昔、本屋でチラッと立ち読みしたことはありますが、女性器について生物学的
医学的な見地で解説をしている医科学の専門書で、いわゆるアダルト本の要素
は本当にないのですが、医学書としての体裁なので女性器の無修正写真が掲載
されているので、現在のようにネットのさざ波を徘徊すれば、人種に関わらず
無修正の画像も動画も見られる現在でも売れたかどうかはわかりません。


日本の場合、初版発行時の読者層の半数以上は中高年世代の男性だったものの
四割程度の購買者は女性だったようで、女性自身もよく知らない秘密の領域が
複雑な女性器の形状の中に隠れているということで、それを知りたいと考える
女性は意外に多いのではないかという推定がされていました。

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日常生活において、一般女性が他人の女性器をマジマジと見るというチャンス
は、なかなかあるものではないと思うので、男性器ほど単純ではない女性器は
女性の体におけるコンプレックスの原因の一つでもあり、女性器について真剣
に解説されている本を読んで、自分自身のコンプレックスと向き合ってみると
いう読まれ方をされているのではないかという見方です。

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オトコの場合だと、ペニスの違いというのは温泉の大浴場などで確認すること
が普通に出来るわけですが、女性の場合は股間のさらにその奥の部分にあると
いうことで、自分で見ようと思ったら大きく開脚して股間に鏡を向き合わせた
状態でなければ外性器の内側、小陰唇から陰核を見ることは難しいでしょう。

簡単に言えば、女性との性的関係時に前戯や挿入時に見る機会のある男の方が
女性器を見る機会も多いですし、恋人や奥さん以外の女性器も無修正の画像や
動画で見比べているかと思います。

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そのように考えると、女性だからこそ自分自身の女性器を見たことがない人が
いるのは不思議でも何でもなく、なにかの際に偶然見た自分の女性器が想像と
全く違っている外観(いわゆるビラビラと言われている部分が大きく目立って
とても人に見せられないと思い込んでしまう例があるようです。)に嫌悪感を
持ち、セックス恐怖症になる例もあるとか。

そんな経験をしている女性たちが本の存在を知って、まずは女性器自体の予習
をしてから自分の女性器を見て、さらに復習みたいな使い方をしているのでは
という分析をして、多くの女性に自分の女性器は異常ではない、ということを
知ってもらうのもこの本の役割の一つだと解説している話も聞きました。

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秘められた場所だからこそ、自分の体について詳しく知るというのは、とても
良いことだと思うので推薦の一冊として書いてみました。
発売当時はこんなに高くなかったのですが、医学専門書並みの6,299円もする
というのは、ちょっと驚きでしたが文庫版なら1,320円で買えます。
真面目な大人の性教育として読んでみて下さい。


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