プロレス界の昭和の二大スターであるジャイアント馬場、アントニオ猪木
が実名で登場し、後には実際のプロレスのリングに登場して人気を集めた
「タイガーマスク」が実写映画化されます。

大体、名作漫画・アニメと言われている作品を実写化するとコテンパンな
評価を受けるわけで、止めときゃいいのにと思いますが、それでも現在の
脚本家やプランナーにはロクな企画が生み出せないようで、過去の作品を
ヘンテコな解釈で実写化して非難轟々という現実があります。

今迄にプロレスラーとして登場したことはありますが、実写ドラマとして
作られたことのないタイガーマスクが実写化されてどうなるのでしょうか
と思いましたが、やはり個人的には失敗作だと思います。



古き良き日本人タイプの伊達直人を日本人離れしたウエンツ瑛士が演じる
という時点でキャスティングミスでしょう。

プロレスラーの体ではないウエンツの外観を補うためなのかマスク以外に
ボディースーツまで着ている姿はプロレスラーではなく、超人ヒーロー物
と勘違いしていませんか?と突っ込みたくなります。

言い訳なのか、開き直りなのか、過去の「タイガーマスク」のイメージを
一新して、ストーリーや設定は映画オリジナルであると強調していますが
それなら「タイガーマスク」というブランドに頼ることなく、トラオトコ
でもタイガーマントでもなんでも良いので全てを一新するべきでしょう。



都合の良いところだけブランドに頼るなんて、決して潔いとは思えないし
原作者に対しても失礼だと思います。

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辻 なおき 梶原 一騎


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