低い高度で気流が不安定な上、素早く挙動出来るだけの速度も出ていない
という状態なので失速する危険性が高い上に、絶対的な高度が低いために
建築物や山、軽飛行機などに衝突するリスクが高いのがその理由ですが、
着陸前の8分間の速度はどれ位なのか気にしたことはありますか?
最近の機体ではナビゲーションマップが出ますから、着陸まで対地速度を
モニターできますよね?あれを見ると新幹線の「のぞみ」よりも遅くて、
時速250キロ前後で滑空していることになります。
地上を走る新幹線よりも遅い速度で100トン以上の機体が空中を浮遊して
移動しているわけですから、何らかのトラブルが起きた場合には、姿勢を
立て直す前に落ちてもおかしくはないわけです。
そんなことを考えながら飛行機に乗っても楽しくはないでしょうが、でも
もしも右側に傾いたら、こうすれば助かるかも?なんて無駄かも知れない
サバイバルの術を考えていると結構、危機管理と言うか意外な発想が出て
まだまだ頭は錆びていないのだと妙に安心したりするものです。