東京・上野動物園で飼育されている雌のジャイアントパンダ・シンシンに
昨年に引き続いて妊娠の兆候が確認されたことが分かり、来月から展示を
中止して、出産に備えることが発表されました。

パンダの場合、親の大きさと比較すると、とんでもなく小さな子が生まれ
いわゆるパンダの赤ちゃんと呼ばれる大きさになるまでが、もっとも育児
が難しいことが過去の例からも確認されていますが、だからといって人が
あまりにも介入してしまうと母パンダ=シンシンが育児放棄をする危険性
があるので、飼育担当者や獣医師のプレッシャーも高まりそうです。

去年の出産直後の大騒ぎと死亡後の落胆ぶりは人間の芸能人並みか、見方
によっては人間以上の騒ぎでしたから、実際に出産にまでこぎつけた場合
去年以上にパンダ評論家やパンダファンが増えることでしょう。

パンダは、地球上から確実に減っている貴重な野生動物ですから、完全に
絶滅する前に自然繁殖だけでなく、動物園でも増殖に期待がかかっている
動物ですから、今年は上手く育ってくれると良いですね。

動物たちの130年―上野動物園のあゆみ
小宮輝之 持丸依子


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