50年前の5月11日、坂本九さんが日本語で歌う「上を向いて歩こう」
が、アメリカ・ビルボード誌のチャートに初登場し、それから一カ月後に
1位となった節目の年が今年のようです。



日本語で歌われる日本の楽曲として現時点まで唯一のヒットチャート1位
の曲であり、全米売り上げ100万枚を突破してゴールドディスクを獲得
した日本語の楽曲もこの曲だけです。

日本航空の御巣鷹山墜落事故の際、かなり早い段階で登場していることが
公表され安否が気遣われていましたが、数日後に顎の骨により身元が確認
されたというニュースを聞いた時のショックはかなりのものでした。

アメリカで1位になった「上を向いて歩こう」は、もちろん明日へ希望を
繋ぐとても良い曲ですが、坂本九さんが亡くなってしばらくは、ほぼ毎日
のように「見上げてごらん夜の星を」を聴いていました。



単調な言葉を複雑なリズムに乗せた最新ヒット曲よりも、想いのこもった
言葉を単純なメロディーに乗せた半世紀前の歌の方が心に響きます。

年齢的なものかも知れませんけどね。

坂本九―上を向いて歩こう (人間の記録)
坂本 九 マナセプロダクション


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