この魚はオニダルマオコゼ、英語名はストーンフィッシュです。
岩場の海岸で擬態しているので岩礁の中に溶け込んで姿を見つけることが難しい
生態をしているので、誤って踏んでしまい背びれの毒針で刺されてしまうという
事故がオーストラリアなどの海外のみならず、沖縄でも発生しています。
魚屋さんで偶に生きたまま売られているオニオコゼという魚も毒性のあるヒレを
持っていて、漁師さんや釣り人が刺されることがあり、かなり痛みが強いために
刺された後はしぱらく刺された手足が不自由になるぐらいの強い毒がありますが
オニダルマオコゼの場合は毒によって死ぬことは稀ですが、刺されたことにより
水辺で動けなくなって水死する例もあるので、とても危険な魚です。
そしてイソギンチャクの触手の中で泳いでいるのはカクレクマノミです。
ディズニー映画のファインディング・ニモの主役としても有名ですね。
双方が相手に利益を与え合う共存関係(共生)とされ、カクレクマノミはエサを
イソギンチャクの中で食べることで、イソギンチャクにおこぼれを与えることに
なるほか、イソギンチャクの周囲を泳ぎ回ることで、海水の循環を促して新鮮な
海水をイソギンチャクに送ることになります。
逆にイソギンチャクは触手に毒があるため他の魚が近付くことが出来ないために
カクレクマノミにとってはシェルターの役割を果たしています。
そんな感じで仲の良い生き物同士のように見えますが、時にはイソギンチャクの
触手をカクレクマノミが食べることがあるという話も聞いたことがありますから
どちらかと言えば、カクレクマノミが主導権を握っているような感じはします。
今までに結構、多くの水族館に行っていますが、今回初めて見たのがこの魚種
プテラポゴン・カウデルニィーという名前で観賞魚として人気があるらしいので
水族館よりもペットショップの方が見る機会があるかも知れません。
インドネシア原産の魚種のようですが、観賞用として現地の天然の個体は大部分
が捕獲されてしまったため絶滅危惧種になっているそうです。
人工繁殖によって生まれた個体は流通しても問題はないようですが、自然界には
存在しないということ自体が不自然だと思いますが、インドネシアの地元の人が
保護活動に取り組むとも思えないので、人工繁殖した稚魚を安全な場所で増やす
ぐらいしか絶滅を防ぐ方法はないかも知れません。
なぜか、鋭く折れやすい毒針を持つガンガゼと一緒の水槽でした。
日本のカワムツとちょっと似ているサイアミーズ・フライングフォックス
水槽の中の苔を食べてくれる魚なので、熱帯魚を飼育している人が苔取り担当と
して飼うことが多い魚だそうです。
フライングフォックスという名前は水槽から飛び出してしまう魚だからとのこと
注意して飼わないと外に飛び出して死んでしまうことがあるそうです。
適当な説明ですが、いろいろな熱帯魚が泳いでいました。
あの有名なピラニアは飼育されていませんでしたが、アマゾン川で泳いでいると
ピラニアの大群に襲われて骨になってしまうという話はかなり大袈裟であること
が世間に知られるようになってから、各地の水族館からピラニアの姿が見えなく
なったような気がします。
ということで、熱帯魚の話はこの辺にしておきます。