調教師は70歳定年ですが、騎手に定年はないので本人が体力的にも精神的にも
大丈夫だと思えば、何歳まででも続けることは出来ます。
が、騎乗しても勝てなければ勝負の世界なので騎乗依頼は来なくなり、依頼が
来なければ競馬に出ることは出来ませんから、開店休業ということになるので
引退するしかなくなりますよね、ですから定年が無くても勝て無くなれば引退
の道を選ぶしかなくなってしまいます。
逆に言えば、騎手は年齢制限がなく「受験日に16歳未満の者は受験できない」
という規定があるので、引退したとしてもトレーニングに励んで、体幹を鍛え
再び、騎乗が出来るようになれば騎手試験を受け直して、騎手として復帰する
ということも可能な世界です。前例はないので厳しい話だとは思います。
そんな厳しい勝負の世界で、55歳という若くはない年齢でサラブレッドの中で
トップレベルの馬が競い合う重賞に勝つのは当然ながら簡単ではありません。
去年は下馬時に騎乗馬から太ももに回し蹴りを入れられて、秋のGⅠシーズン
に休養を余儀なくされた武豊騎手にとって、今年は捲土重来の年でしょうから
まずはクラシック初戦の桜花賞は重要なレースになるかと思います。
その桜花賞のトライアルレースであるチューリップ賞にスウィープフィートに
騎乗して参戦、1着になり2月17日の京都牝馬ステークスの今年の重賞初勝利に
続いての2勝目ということになります
今年の重賞2勝目になりますが、この勝利で1勝馬だったスウィープフィートは
GⅠの桜花賞の出走権を獲得して、4月7日の桜花賞に出走します。
スウィープフィートは、セリ取引価格385万円ということで中央競馬(JRA)
の競馬に出走しているサラブレッドの中では高い馬ではありませんが、祖母に
GⅠ3勝のスイープトウショウがいますから、運だけではないと思います。
GⅠレース自体は3月24日に高松宮記念、3月31日に大阪杯が控えていますが
クラシックの桜花賞は華があると思うので、勝ちたいレースでしょうね。
人気は薄いかも知れませんが、勝つことを期待しています。