ただ、市井の人々は性格の深い部分にまでは踏み込まないので詳細な比較まで
はしませんから、研究によって協調性の高い人と敵対心のポイントが高い人を
分析している点はさすが研究者は視点が違いますね。
研究内容によれば「率直で、他人を信頼し、他人への気遣いを見せる」協調性
の高い人に対し、協調性に欠ける人は「他人を信用せず疑い深く非常に冷笑的
で打算的。また自己中心的で傲慢、その上すぐに怒りを露わにする」と、性格
の良い人と悪い人の特徴を羅列したような結果になっています。
これだけ性格が悪ければ、例え心疾患や脳疾患に繋がる小さな異常が表に出た
としても、医師を信用せず、自分だけは大丈夫だと思い込んで、自分に対して
健康面のアドバイスや気遣いの言葉をかけてくれた人に対しても、余計なこと
を言うなと怒りそうで、誰も気にかけてくれなくなった結果として心臓発作や
脳溢血で、一人寂しくお亡くなりになるという結末が見えてきます。
怒れば何事も自分に有利に動くという考え方自体が、すでに人としての感性に
問題があって破綻しているように思いますから、怒りっぽい性格も治らないと
思いますし、虚血性発作で亡くなるリスクが低くなるとも思えません。
せっかく研究されたのになんなんですが、怒りっぽい人は心臓とか脳に負担が
かかるリスクが高いという研究結果に基づいて、どのようにすれば性格を治し
寿命を延ばすことが出来るかを最終的なテーマにするべきだったと思います。