でも、相手に対して不信感と言うか、軽蔑のような気持ちを持ってしまった時
には相手の性器を愛撫したりすることが「汚いもの」を触るような感覚になり
セックス以前に触れることさえも、汚らしいことをしているように感じるため
に、性的な結びつきがなくなり、それを非難や指摘されることにより、相手に
対する嫌悪感が増幅して離婚にまで進展することも稀ではないようです。
この病気の難しいところは、女性本人の気持ちの上では夫に対して許すという
感情を持ったとしても、身体が性的な関係を受け入れないため、どんな愛撫を
しようが身体が反応しないようになってしまうことです。
自分を受け入れてくれない妻に怒りを感じた夫が、暴言を吐いたりすることで
さらに状況が悪化・深刻化してしまい妻側の心と身体がアンバランスな状態の
ままになってしまうために、夫婦の信頼関係は完全に崩壊します。
それはとても残念なことだと思います。
夫婦喧嘩は犬も食わないというのは、一昔前の価値観が多様化する前の時代に
通用した言葉であり、現代は夫婦であっても価値観の相違があるのは当たり前
なので、相手の立場に立って自分に対してどんな不満があり、そうなる原因は
なんだったのかを真剣に聞かなければならないのが現代です。
精神的なストレスが非常に多くなっている今こそ、夫婦の絆って、心の面でも
愛し合う時の双方の気持ちと感じ方でも通じ合うことで深まります。
幾つもの恋をするのも人生を楽しむ術の一つだと思いますが、一人だけの相手
であるパートナーとのコミュニケーションを良好に保つことは何事においても
原点になることですから、傷つけるような発言や、思いやりの欠けた行動だと
指摘された時は素直に受け入れ、心も体も愛し合える関係を続けられるように
することが、パートナーを性嫌悪症にしないために必要なことだと思います。
性嫌悪症という病気
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