去年よりも遥かに寒く雪が降る日も多くて、いい加減、寒い季節が嫌になって
いますが、暦の上では立春を過ぎて、もう後二週間ほどもすれば春の雰囲気を
感じられるようになりそうな2月の半ばに、2022年の最初のGⅠレースである
フェブラリーステークスが、2月20日に開催されます。
1番人気はレッドルゼル(川田将雅騎手が騎乗予定)
父:ロードカナロアで、社台ファーム生産ですから名門出身のエリートです。
デビューは芝コースでしたが、1番人気で3着と勝ちきれなかったため、2戦目
の未勝利戦はダートコースで出走して勝った後は、ずっとダートレースのみに
出走して、ほぼ1着か2着の成績で去年はドバイまで遠征して2着でした。
去年の11月にJBCスプリントで初めてのGⅠ(国際GⅠではなく日本国内認定
のGⅠのため、正式にはJPN1=日本国内基準のGrade1)勝利後、放牧されて
今年最初のレースがフェブラリーステークスです。
2番人気はテイエムサウスダン(岩田康誠騎手が騎乗予定)
父:サウスヴィグラス 名種牡馬ミスタープロスペクターの血統です。
昔からの馬産地である日高出身ですから典型的な道産子という感じかな。
中央競馬でデビューしていますが、去年は地方重賞を主戦場に賞金稼ぎをして
今年の初戦は東京競馬場の根岸ステークス(GⅢ)に出走して勝っています。
そして3番人気になっているのが注目馬のソダシ(恋人の吉田隼人騎手)
父:クロフネで、ノーザンファーム生産、馬主が金子真人氏ですから、完璧な
良家の家柄、そして優秀なトレーナーによる育成を受けた白馬のお姫様ですが
母(ブチコ)の気性を引き継いで、時にキレちゃうじゃじゃ馬です。
桜花賞で勝つまではデビュー以来5連勝(GⅠ2勝)のスーパーホースとして
牝馬三冠も期待されましたが、優駿牝馬【オークス】では8着になって休養し
復帰初戦の札幌記念は勝ったものの秋華賞は10着と大敗して、父馬クロフネの
血統に期待してダートGⅠのチャンピオンズカップに出走しましたが、12着と
惨敗して、そのまま休養して今年の初戦がフェブラリーステークスです。
長い距離よりは短い距離、芝よりはダートという、試行錯誤な感じがするので
個人的には1-3着には入れないような気がしています。
じゃじゃ馬ソダシに適性のあるレースって何なんでしょうね?生真面目過ぎて
結果の出なかったメイケイエールは馬具の工夫で結果が出ましたから、ソダシ
も結果が出せると良いんですけどね。
ということで、1番人気から3番人気まで書きましたが、一番注目しているのは
武豊騎手と共に戦って5年目になるインティです。
2019年のフェブラリーステークス以来、勝ててはいませんが3着、4着の順位
で掲示板には載っていますから、それなりに賞金を稼いでいるわけです。
8歳なので上積みは難しいかと思いますが、武豊騎手と一緒に見せ場を作れる
と良いな、と馬券を買わないお気楽な立場で見ていたいと思います。
【結果】
1着 カフェファラオ 福永祐一 2番人気
2着 テイエムサウスダン 岩田康誠 5番人気
3着 ソダシ 吉田隼人 4番人気
福永騎手は、まだつい先日に、落馬事故による骨折から復帰したばかりですが
調子が良いですね。カフェファラオは昨年に続いて連覇達成です。
武豊騎手のインティは11着でした。9歳のエアスピネルもまだ引退していない
ということで、今年一年は引退しないで続けるのかな。
ソダシも予想では、そんなに上位に行くと思っていなかったので、年を越えて
メイケイエールと同じく、大人になったということなのでしょうかね、次戦も
ダート路線で大きなレースだと地方転戦になりますが、人気がある馬ですから
各地方の競馬場は大歓迎ということになりそうです。