国会議員のマニー・パッキャオ氏が現役引退を正式に発表しました。
最初にチャンピオンになったのは1998年のWBCフライ級。
まだ20歳と若かったために、体格の向上によって減量が難しくなり試合までに
体重を調整することが出来なくなったためスーパーバンタム級まで階級を上げ
IBFスーパーバンタム級チャンピオンになりました。
その後、階級をスーパーフェザー級に上げて、WBCの同級タイトルを獲得
さらにライト級に転級してWBCのタイトルを獲得、この時の年齢が30歳。
同じ年に、さらに二階級上げてウェルター級のノンタイトル戦を行い、多くの
ボクシング関係者から体格差があり過ぎる、と批判されたものの、その批判を
覆してオスカー・デ・ラ・ホーヤにTKO勝ちをしました。
ノンタイトル戦なので、タイトルは獲得していません。
デ・ラ・ホーヤとの試合の一年後、今度はミゲール・コットとウェルター級の
タイトルマッチを行い、WBOの同級タイトルを獲得。
さらに翌年にスーパーウェルター級に階級を上げてアントニオ・マルガリート
とタイトルマッチを戦い、WBCの同級タイトルを獲得して6階級制覇を達成。
その後は、ウェルター級を主戦場にして勝ったり負けたりという感じでしたが
今年の8月21日にWBAスーパーウェルタータイトルマッチで判定負けをして
進退を検討していましたが、来年のフィリピン大統領選挙への立候補を表明し
与党からの候補指名も受けたことで、今後は政治家として戦うというコメント
を発表しています。(当選が確実という情勢ではありません)
フィリピンには日本選手として現役最強の井上尚弥選手と対戦した、ノニト・
ドネア選手がいますが、マニー・パッキャオ氏ほどのカリスマ性はないかも
知れませんね、何年か前にフィリピン国内で、台風で大きな被害が出た時も
被災者のためにチャリティ試合をしていますから支持者は多いと思います。