閉塞型でも中枢型でも治療方法はそんなにあるわけではなくて、マウスピース
を作って寝る時に噛んで寝るか、機械を使ってCPAP療法をするか、喉の奥の
寝る時に気道を塞ぐ部分を切除するかという三択になります。
マウスピースは歯型に合うように歯科技工士さんに作ってもらう必要があって
加齢とともに修正が必要になることと口に入れて寝るので違和感があります。
手術の場合は切除したところが年月が経つと復活するので一度だけでは済まず
エンドレス手術ということになる場合があるのと、気道を塞ぐとは言いながら
切除できない部分もあるので手術そのものが出来ない場合もあって、医師から
手術を進められることは滅多にありません。
三択とは言いながらも事実上、CPAP療法を進められることが多いですし体に
一番負荷がかからないので無理なく始められるのがCPAPですかね。
不治の病とはいうもののCPAPで毎日治療を続ける限りは知らない間に病気が
進行して気付いた時には死んでいた、という結果になることはあまりないので
日々、鼻にマスクを着けて寝るというCPAP療法と、無理のないダイエットと
いう「ゆるい」治療を始めることになりました。
機械は基本的にアメリカからの輸入で、日本語にローカライズされています。
CPAPの機械はレンタルになります。(私は帝人ファーマが代理店)
月々のレンタル料と月に一回の診察を足した金額が4,550円
内服する薬はありませんから処方箋は出ません。
月に一度予約をして耳鼻咽喉科で問診をしておしまいということで治療は寝る
時に自分で鼻マスクを着けて寝るだけです。
酸素吸入ではないので圧縮空気が鼻から送り込まれますが、強制的にではない
ので呼吸が乱れることはありません。医療機器ですからね。
世の中には機械自体がレンタルでは嫌だからと購入を希望する人がいるみたい
ですが、機械を購入すると本体に付属品がついて150,000円ぐらいです。
但し、実際に使用するとマスクやチューブ、フィルターなどの消耗品も別途で
購入しなければならず、年間で20,000円ほどが必要になります。
レンタルの場合は消耗品は何度でも無料で交換出来ますから一年55,000円程に
なりますが、購入の場合は三年使用したとして210,000円になり、故障の場合
は修理費用が掛かりますし(レンタルの場合は無償修理)三年間の間に高性能
の新製品が出た時に交換したければ買い直しが必要になります。
さらにレンタルの場合はレンタル元から月に一度消耗品の交換の要否、機械の
調子についての電話連絡がありますから安心して使用できます。
そんなわけで購入は全くお勧めしません。
ということで、治療方法を書きましたので次回では実際の使用感と治療実績を
書いて行こうと思っています。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療
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