去年は年間21戦が開催され、今年は22戦が開催予定だったＦ１grand prixが
拡大するコロナウイルスの影響で開幕戦以降、第６戦のスペインGPまで延期
が確定し、最悪の場合は夏以降のスケジュールもキャンセルされることになる
という想定がＦ１関係者の間で話題になっているようです。
開幕戦のオーストラリアが延期になった際に、バーレーン、ベトナム、中国の
延期も同時に決まり、その後、オランダとスペインが新たに延期が発表されて
８月の休暇を３月、４月に持ってきて延期されているレース８月に実施すると
いう方向で話は進められていますが、コロナウイルスの収束時期を予言できる
人など存在しませんから、結局は本当の開幕日と場所はわからないですね。
Ｆ１のレギュレーション上では年間シーズンを成立させるためには８戦以上を
行わなければならないとされているので、あまり開幕が遅れると１年間で８戦
することが出来なくなってしまうので、12月になっても路面があまり冷えない
場所を後ろに回すとかして、今年中にシーズンを終わらせるという意見と今年
にこだわらず2020-2021年シーズンとして22戦を終わらせる案もあります。
とはいうもののモナコは今シーズンは中止という決断をしました。
自動的に今シーズンは21戦ということになりますが、フェルナンド・アロンソ
がモータースポーツの三冠を達成するとしているレースがＦ１のモナコＧＰと
インディ５００、ル・マン２４時間耐久レースということで、Ｆ１のレースの
中でも特別感のあるモナコが中止というのは現在のコロナ禍が世界の視点では
只事ではないと認識されている証明でもあるように思います。
2019年のモナコGP
６４年間続いたモナコＧＰの歴史が途絶えるということはＦ１の歴史の中でも
特に大きな出来事であるわけですが、モナコＧＰは公道を使用する狭く難しい
コースであることから予選でポールポジションを獲得するのが優勝に向けての
最重要課題となりますが、ポールポジションからスタートしてもクラッシュに
巻き込まれたり周回遅れの車を追い抜くことに手こずれば後方の車に追いつき
追い越されるリスクがあるため集中力が要求されるコースでもあります。
そのモナコで６勝しているのが今は亡きアイルトン・セナで、マクラーレン・
ホンダで、ウイリアムズ・ルノーのナイジェル・マンセルと優勝争いをした時
のレースは歴史に残る名勝負と評価されています。
世界三大レースのその他のレースは、ル・マン２４時間耐久レースが６月から
９月に延期になり、インディ５００は現時点では５月２４日予定ということに
なっていますが無理であれば中止ではなく延期で実施するようです。
今迄に１０３回の歴史があるので１０４回目を中止することはしない、その他
のレースが中止になってもインディ５００は最優先で別の日程に落とし込むと
いうことなので、モナコＧＰ以外は実施の方向のようですね。
可能な限り、歴史を繋ぐレースは開催して欲しいと思います。