済州島と釜山の話を書いている間に、F1は2戦が行われて先日のハンガリー
ではレッドブルホンダのマックス・フェルスタッペンがF1デビュー後初めて
のポールポジションを獲得してのスタートになりましたが、1ストップ戦略で
タイヤが限界になってしまったということとピエール・ガスリーの援護を得る
ことが出来なかったことで、残り4周になったところでルイス・ハミルトンに
抜かれて2位という結果に終わりました。
でも、ドイツGPではホンダエンジンには不向きなコースだと言われながらも
雨による路面の状況変化を的確に把握しての、マックス・フェルスタッペンの
コントロールによって今年二勝目を挙げることが出来ました。
今年の初めの予想では前半戦はレッドブルのシャシーとホンダエンジンの融合
が最優先になり、本当に真価を発揮するのは後半戦からだという見方があった
他に、マクラーレンでシャシーとのマッチングに失敗したホンダはF1に参加
しているチームの中でも最高のシャシーを作る技術を持つレッドブルの助けを
もってしても優勝は無理だと断言していた元F1ドライバーもいました。
ところがマックス・フェルスタッペンという最高レベルのドライバーの走りが
あったとはいえ、優勝2回、2位1回、3位2回、6位以下は無しという安定
した成績を前半戦で残して、ワールドチャンピオンは難しいにしても、来年に
繋げることの出来る想定以上の成績を収めています。
今年からレッドブルに昇格したピエール・ガスリーがコンスタントにポイント
を稼げていればコンストラクターズポイントでは、メルセデスと良い勝負だと
思われますので、後半戦ではピエール・ガスリーの奮起も期待したいです。
F1ジャーナリストを中心に、ピエール・ガスリーはプッシュし過ぎて空回り
とか、レースが下手とか、かなり辛辣な批判を受けていますが元々の予定では
今年はまだトロロッソで二年目を過ごしていたはずだったのが、残留確定だと
思われていたダニエル・リカルドが予定外のルノーへの移籍を決めたため急遽
昇格したという部分を含めて、少なくとも今年一年は余計な批判をすることは
止めて、ピエール・ガスリーがレッドブルのマシンに適応するのを見守ること
が大切なのではないかとは思います。
それはともかく、ホンダはエンジンの開発を意欲的に進めていてイタリアGP
で今年になって四回目のアップグレードを実施するとされています。
現時点ではまだメルセデスの出力には対抗できていませんが、1000馬力を
獲得するとも言われていますので、後半開始後のレース毎に優勝争いに絡んで
見せ場を作りそうなマックス・フェルスタッペンにとっては強力なエンジンで
パワー競争に参戦できるのは大きいと思います。
夏休み中にイメージトレーニングに励んで、車の特徴を全て体の中に取り込み
後半戦での巻き返しを期待されているピエール・ガスリーがトロロッソの頃の
ような走りをできれば、1-2フィニッシュも夢じゃない気がします。
レッドブル・ホンダの後半戦に期待しています。