元々、キム・カーダシアンの今までの行状を考えれば、炎上商法でずっと活動
してきたような良識のない人ですから、批判しても意固地になるだけと言うか
さんざん盛り上げた挙句に白紙撤回とか、新ブランドの登録などに必要な費用
を払ってくれたら変更に応ずるなんてことを平気な顔して言いそうなんで正直
に相手なんかしてたら思う壺だと思います。
京都市は市長名義で正式な抗議文を公開し、文書の中で「「きもの」は、先人
たちのたゆまぬ努力と研鑽によって育まれてきた、日本の伝統的な民族衣装で
あり、暮らしの中で 大切に受け継がれ、発展してきた文化です。」という文章
から始まり、日本の文化だと切々と訴えて、随分と遜った文体で、あの行状の
宜しくないキム・カーダシアンごときに再考を訴えていますが、そもそも着物
という言葉は文化なんでしょうかね？
京都の一部の人から見れば「着物」と言えば舞妓さんが着る、反物を縫製して
作る衣装のことを指すと思いますが、本来の日本語の意味からすれば日常着で
あろうが基本的には和装は着物であり、腰巻でも褌でも羽織袴でも着物です。
洋装の場合は洋服と言いますが、和装の場合は着物というのは普通名詞であり
固有名詞ではないわけですからね、極端なことを言えば「食品」とか「機械」
「自動車」と同じ扱いなわけですよ。
それを英語にして日本で商標登録できるか？と言えば「フード」とか「カー」
なんて商標としては成り立たないじゃないですか。
衣装の場合でも「ドレス」とか「コート」「ランジェリー」という単語を商標
として登録することは広義すぎる普通名称なので出来ないはずです。
「靴下」とか「ソックス」も登録は出来ませんが、用途を限った「スニーカー
ソックス」という言葉は商標登録できるので、そういう方向で申請をしたなら
話は別ですが、少なくとも「着物」「きもの」「ＫＩＭＯＮＯ」を商標として
登録するなんてことは認められないはずです。
但し、商標「ＫＩＭＯＮＯ」指定商品「自動車」の場合だと、ＫＩＭＯＮＯと
いう名前の車なので登録は可能だと思います。
なぜならば、普通名称の着物を製作、販売する人にとって「ＫＩＭＯＮＯ」と
いう名前の車が販売されても商売には全く支障はありませんからね。
「着物」は伝統衣装で文化だなんて狭義の意味合いで問題視したら、それこそ
相手の想定通りになってしまいますから、逆に一般に広く認知されている言葉
だから商標登録は不可能だという方向に話を展開し、「さすがキムさん、本当
に頭悪いね」ぐらいの余裕をもって対処する必要があります。
どうしても「ＫＩＭＯＮＯ」をブランドにするなら「ＫＩＭ ＫＩＭＯＮＯ」
ぐらいにしたらどうですか？と上から目線で教えてやればいいんですよ。
世耕なんて馬鹿な大臣が相手の土俵に上がって「着物は日本が世界に誇る文化
です」なんて間抜けなことをツイートしていますが、経済産業省の大臣なんて
仕事をしていて固有名詞と和装全体を指す言葉の違いも分からないなんて本物
の馬鹿なんだろうなと安倍晋三の仲間のバカさが際立っているのが残念です。
こういうバカが大臣でござい、なんてふんぞり返っているから本来の商標登録
ではあり得ないような実態をはき違えた申請が出されるんだと思いますよ。
アメリカの特許商標庁にも話をしたいと思います、なんて仕事するふりをして
いますが、そんなの日本の特許庁に問い合わせて「洋服」って商標登録は可能
ですか？と聞けば良いだけのことです。
日本が正しく国際条約を批准していれば、日本の基準もアメリカの基準も同じ
なんですから、キム・カーダシアンのお遊びはお終いです。
＜追記＞
結局、キム・カーダシアンは別のブランド名を考えると発表して、KIMONOは
断念する意向を示しましたが、元々、下着ブランドを立ち上げるということを
知らしめるための炎上商法だったと私は見ています。
いつもやってることが同じなので、この人の得意な炎上商法もいい加減に、誰
からも支持されなくなっているような気がします。