まあ、あまりにも単純な名付け方ですが、日本ではあの独特の匂いがダメだと
いう人も多いので、伝来してからしばらくの間は、カメムシソウという別名も
あったようで、あまりにもあからさまというか嫌いだったんでしょうね。
確かに、スパイスとしては他のハーブ類と比べてもやっぱり独特な臭いなので
嫌いな人は絶対に嫌いだと思いますし、好きではない臭いならば人が好きだと
言おうが、カメムシソウと名付けて料理には使いたくないでしょうね。
ただ、別の視点で言えば世界三大スープとも呼ばれているトムヤムクンの独特
の風味もパクチーの香りがなければ、ただのエビ味の辛いスープになるわけで
好き嫌いという個人的な視点はともかくとして、特にエスニック料理では重要
なハーブですから、今後も需要は途切れないことでしょうし、むしろこれから
増加することが考えられるハーブだと言えそうです。
結論として統一されていない理由までは全く分かりませんが、パクチーという
名前で呼ばれる時はタイ料理、コリアンダーと呼ばれる場合には東南アジア=
エスニック料理、シャンツァイだったら中華料理という感じで、一つのハーブ
が、それぞれに名前が違っていても、ハーブの呼び名を聞けばどこの料理かが
分かるということになって、それもまた面白い見方だと思っています。
コリアンダーの香りは食材としてだけではなく、香水の調合ではトップとして
利用されていることが多いので、思わず人を引き付ける香りには間違いないと
いうことではあるのでしょう。
パクチー?香菜?コリアンダー?
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