さらに男性の場合は自分自身が好きなものが良いのに対して、女性は親や友達
恋人などと共感できるものが良いということになり、独自性と共感性の物差し
の違いというように見られています。
例示した話は全て男性の場合、女性の場合と書きましたが、実際には男性でも
女性的な視点、発想がある場合もありますし、その逆もあるので男脳・女脳の
違いというように纏められた本が何種類も売られています。
心理学者とかは男脳・女脳なんてのは、科学的にはあり得ないなんて話をして
科学万能説を前提に話をされますが、世の中、全て科学で説明がつかないこと
も多々あるわけで、私は男脳・女脳という特性の違いはあると思います。
例えば、私の勤務先は男女の比率が3対7ぐらいなので、職場での昼休みには
女性ばかりの中に私だけが一緒に混ざるのが普通なんですが、自分自身それに
全く違和感を感じなくて、井戸端会議のような話でも苦になりませんし、女性
たちもごく普通に更年期がどうとか、そんな話も出たりするのでそういう場所
が苦手な男性から見たら、ヘンなのと思っているかも知れません。
でも、男性と昼間の休憩時間に仕事の話なんてしたくないですし、パチンコや
麻雀・飲み会・風俗など、どの話にも接点がなくて、一緒にいても絶対に間が
持たないことは確実なので、オスとしての感性には何かが足りないんだろうな
というのは自分自身で理解しています。
男性の場合はほとんどサクッと食事を済ませて、寝ていたり、ただ椅子に座り
ボーっとしている人が大半なので、休憩時間まで他人と接触したくないという
考えの人がほとんどなのかも知れません。
そんなわけで、女性的な感性と男性的な感性の違いというのは普段の生活など
に反映しているような感じで、私とは逆に女性でありながら食事は一人でして
他の人とは一切、接触しない人もいるので昔から言われる、男は男らしく女は
女らしくなんてのは、そもそも成立していなかったんじゃないかと思います。
そんなことを思いながらも、性同一性障害の人のように男の体に違和感がある
というわけではなく、好きなのは女性ですし男に抱かれたいなんてことは想像
したこともありませんから性的指向としては女性的なものはありません。
割と多くの男性は女性と手を繋いで歩くのをあまり好まないみたいですが私は
女性の手を握ることが好きなので(感触とかいろいろな面で)ずっと手を繋ぐ
タイプなんですが、女性同士は手を繋いで歩くことがあっても男性同士の場合
あまり手を繋いで歩かないのと何か関係があるのかも知れません。
時には女性から暑苦しいから離れてと言われた場合もあるので、そういう場合
は逆に女性が男脳的な感性だったのかなと、今頃になって思ったりして、人の
感性はなかなか一筋縄ではいかないのだよ、ということみたいですね。
LGBTが話題になりましたが、外観の性差だけでなく内面的な性差も理解が
必要というだけでなく、より深く誰かのことを知りたいと思うなら、その人の
感性の面でも価値観の違いが見つかるかも知れないということで、男脳と女脳
という考え方はヘタな心理テストなんかよりも重要かもしれません。