あっ、その前には聖・バレンタインデーというのもありますね。
日本のチョコレート製造販売に関連する会社は年間売上の半分以上を、たった
一日の「聖・バレンタインデー」で稼いでいるという話もあるぐらいですから
国民的な行事にしてしまえば、業界として食いっぱぐれがなくなるということ
になるわけですよね。
商品を行事に結びつけて売上を伸ばすというのは、基本的なタイアップの仕方
だと思いますが、日本のメーカーは、このように行事と商売に関連性を持たせ
一儲けするというのは、結構上手だと思って感心します。
それはともかく、今回の話題は節分でしたので話を戻します。
節分は文字通り冬と春の分岐点で、もう間もなくすると立春、啓蟄と冬から春
へと暦が移り本格的な春到来となります。
節分の豆まきは、年男か一家の主人が「福は内、鬼は外」と言いながら煎った
大豆をまき、家族のみんなが、自分の年齢の数だけ豆を食べると、それからの
1年は病気にならないと言われています。
節分は、もともと宮中の行事から陰陽師によって広げられ一般家庭に普及した
とされている割と格式ある行事だったわけです。
豆まきによって邪気を追い払い、福を招き入れた後は玄関に飾り付けた柊の木
に刺したイワシの頭の生臭さにより、鬼が再び家の中に舞い戻ることを避ける
とされていて、一連の豆まきのやり方や邪気退散という考え方は全国的に共通
する部分が多いとされていますが、地方毎に特色もあるようで、実際に全国の
豆まきを見たわけではありませんが話にはいろいろ聞きます。
豆は煎った大豆を使い、型にこだわる場合は枡の中に入れたものを撒くという
というところもあるようですが、最近では直接撒くと不衛生で食べられないと
いう理由で殻付き落花生を撒く家も増えてきたようです。
節分に大豆を煎るのにも理由があって、生の豆を使って回収モレがあった場合
拾い忘れの豆から芽が出ると運気が下がると言われているために、絶対に芽が
出ることがないように炒っているという明確な理由もあるのだそうで、節分で
使われるアイテムには、それぞれに重要な意味があるのですね。
季節は春へ…節分の話
- 限定・季節の食材