茨城県の何が悪いのか?調査をしているブランド総合研究所の見解では、
「ドラマや映画、アニメなどを通じた情報接触」が昨年よりも大きく低下
しているということで、NHKの朝のドラマの舞台だった昨年と比較して
茨城県を舞台にしたドラマや映画が無くなっていることがマイナスという
分析がされているようですが、ドラマの舞台だった時でも最下位ですから
テレビや映画で茨城が舞台にならなかったのが理由というのは成立しない
ような気がします。
魅力度を集計したポイントは昨年も今年も8点なので少なくとも昨年より
ポイントが下がっているという事実はありませんから、茨城県のブランド
が昨年よりも低下したということはありません。
茨城県出身の力士の稀勢の里が長期に渡って休場したのも影響があるかも
とされていますが、相撲取りが休場したから出身地の都道府県のブランド
が低下したなんて話は全く関連性がないのでこじつけとしか思えません。
北海道が一位、京都府が二位で東京都が三位になり沖縄県が四位と続いて
神奈川県が五位という結果を見れば、観光資源が豊富にあり、アクセスが
良好で発信力のある都道府県が上位を独占しているわけですから、観光地
として知られるのが水戸の偕楽園と、コキアで有名な国営ひたち海浜公園
さらに笠間神社ぐらいと観光地としての魅力に乏しい上に、地元の尽力で
開港した茨城空港は東京(近いので当然航空便はありません)大阪との間
に発着便がなく札幌2便、福岡1便、沖縄1便というローカル空港のため
観光地として紹介されることが少ないということで、地域ブランドとして
目立つ理由がないのが実際のところです。
そもそも地域ブランドとしてのランキングに下位になっている群馬県とか
埼玉県、栃木県などの北関東エリアを入れること自体が無理があるわけで
ブランド力という視点から集計した結果で茨城県などの県民性とか地元の
特産物までが批判的な言葉で語られるのは問題だと感じます。
茨城県の大井川知事は「今後は新たな発想や切り口で魅力の発掘を行うと
ともに、ネットメディアを活用した海外での話題づくりなどにも取り組み
ながら本県の多様な魅力を国内外に発信してまいります。」とコメントを
発表していますが、新たな発想や切り口を大手広告代理店やイメージ戦略
を提案するコンサルタント会社などに発注するようなことではなく地元で
茨城県の観光や特産物を創り出そうと活動している人たちの意見を募って
地元に根差した企画を進めることが重要でしょうね。
二番煎じにはなりますが、大都会と比べると決して公共交通機関の利便性
が良いとは言えない横須賀で開催されたポケモンGOのイベントでは抽選
に通ることだけでも至難の業になるほどの人気になったことを考えると、
偕楽園などの茨城県のランドマークでポケモンGOのイベントを開催して
それを毎年の恒例行事にしてしまうのも一つの手ですよね。
上野で乗り換えが必要だった常磐線が、品川駅で特急への接続が出来ると
いうようなアクセス面の進化についても、もっとアピールすることが大事
なんじゃないかとも思います。
六年連続最下位の茨城県
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