オランダでも「赤毛の日」というイベントがあるようで、大多数の人達が
ブロンドのヨーロッパでは異質な髪の色として偏見を持たれることが多い
ということが分かりますし、そのようにマジョリティが、マイノリティを
攻撃的な目線で見るという誤った考え方を正すためのイベントが開催され
仲間が出来るということは良いことですよね。
日本では中学校や高校の服装検査で、赤い髪や栗色の髪の女子生徒に対し
毛染めを強要することが問題になっていますが、日本人の学校なんだから
全員が黒髪で登校するのが当然だと主張している学校がいまだに存在する
というのは、学校の理念や教師の感性の中に根本的に人権意識がないこと
を物語っているわけで、そういう偏った考えが小川榮太郎や杉田水脈など
地球上では「男と女の恋愛」しか認めないという狭量かつ固定観念を打破
出来ない自称保守(先取の精神がない保守なんて衰退するだけですよ)の
間違った考えを正当化しようとすることに繋がっているわけです。
黒い髪の生徒が栗色に髪を染めたら校則違反だと大騒ぎをして、生まれた
時から髪の赤い生徒に対しては毛染めを強要し、指示通りにしないと停学
退学処分にすると恫喝するというのは、基本的人権の尊重がされていない
異常な状態だと生活指導とか風紀委員の教師こそが気付くべきです。
そもそも若くして白髪になっている生徒が白髪染めを使ったら、毛染めは
禁止だと説教する教師なんてのが存在しているのが不思議で堪りません。
「レッドラブ」の主催者は「いつの日かみんなが自分の理不尽さや愚かさ
に気付き、赤毛をだしにしたジョークが過去のものとなること」に期待を
していると言っていますが、生まれつき髪が黒くない人がいるなんてのは
当たり前のことなんですから、そんなことに目くじらを立てるより髪の毛
の色が違うことで偏見を持つ人たちの意識を変えることに専念することが
本来の教育者なんじゃないですかね?
フランスで「レッドラブ」フェスティバル
- 海外の話題