イチジクはキリスト教の聖書にも登場しているぐらいですから、古くから
利用されている由緒正しい果物であり、アダムとイブが「恥」を知った時
お互いが自分の恥部を隠した葉っぱはイチジクの葉でした。
人間が最初に生まれた時に、恥ずかしい部分を隠したのが、いちじくの葉
ということになっている理由などは、誰に聞けばわかるのかも不明ですが
旧約聖書の中で人間と深い関わりを持つ葉っぱとしてイチジクが登場した
理由を考えることにより、イチジクが人間に利用され始めた時代背景など
も分かるかも知れませんが、そこまで突き詰めるつもりはありません。
唐突に話が転回しますが、浣腸のブランドとよく知られている、イチジク
浣腸というのがあるのはご存知かと思います。
果物の名前が浣腸の名前として使われているので、何となくイメージして
しまってイチジクを好きになれない、という話も聞いたことがありますが
これは浣腸の成分としてイチジクの成分が入っているということではなく
形がイチジクの形に似ているというだけのことなので、名前の響きだけで
イチジクを食べないのはもったいないと思います。
というように浣腸とイチジクは無関係と書いておきながら、何なんですが
いちじくは痔に効くという話もまた、割と知られていると思います。
イチジクの実を木からもぎ取ると、白い乳液のような液体が出てきますが
あの液を塗ると痔に効くという話もありますので便秘とイチジクの間には
多少は何かの関係があるようにも思います。
さて、このイチジクという果実なんですが、あの実の内側の部分が花だと
いうことはご存知でしたか?
果実を半分に切ると何となく花だということがわかりますが、このように
特殊な花のつけ方をするために、イチジクは花の咲かない木の実だとされ
漢字では無花果と書くようになりました。
生産量では圧倒的に愛知県産が多く、その中でも前述したように安城市を
含む三河地方では特産のいちじくを使ってジャムなどの加工品を製造販売
している生産者グループもあるぐらいです。
勿論、単純に皮を剥いて生食するのが私的には一番美味しいと思いますが
ジャムや乾燥させた加工品も美味しいと思います。
ちなみに安城には特産のイチジクを使った、ご当地おやつもありますので
何かの機会で安城や岡崎、蒲郡等にお出かけの際は安城のイチジクを使用
した、お土産を買うという選択も検討してみてはどうでしょう。
イチジクの街・愛知県安城市
- 限定・季節の食材